文:ラリーズ編集部
韓国の天才卓球少女として知られる15歳・申裕斌(シンユビン)が、7日、中学校を卒業したことをインスタグラムに投稿した。
申は、2019年8月チェコオープンの混合ダブルス決勝で、水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)を破り(ペア:趙大成)、15歳と50日で優勝を果たした韓国期待の逸材だ。この結果は、ITTFワールドツアー混合ダブルスのタイトル獲得の史上最年少記録ともなった。
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申裕斌のインスタグラム投稿はこちら
たくさんの花束を抱えながらの笑顔の写真とともに「中学卒業!今日卒業式で、多くのお祝いやプレゼントをもらいました!幸せな卒業式でした」と綴った。投稿には韓国語だけでなく日本語や英語でもコメントが付いており、ファンの多さが伺える。
韓国の次世代を担う天才少女
写真:チェコオープン混合ダブルス優勝の申裕斌(写真左・韓国)、趙大成(写真右・韓国)/提供:ittfworld
わずか10歳で国際大会デビューを果たした申は、現在はすでにシニア世代でも活躍している。2019年11月のチームワールドカップ東京大会では、15歳ながら日本戦でシングルス、ダブルスの2点起用されたのも記憶に新しい。
ダブルスでは、石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)ペアを相手に堂々の戦いぶりを見せ、ゲームカウント3-1で勝利を収めた(ペア:田志希)。シングルスでは伊藤美誠(スターツ)と対戦し、ゲームカウント1-3で敗れたものの、威力ある両ハンドで互角のラリーを展開した。
日本女子卓球界では、2000年生まれの伊藤、平野、早田ひな(日本生命)らの卓球黄金世代に加え、グランドファイナルダブルスを制した17歳・長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)、15歳・木原美悠(JOCエリートアカデミー)と続々と期待の若手が現れている。
一方の韓国もTリーグにも参戦する32歳・徐孝元(ソヒョウォン)や27歳・田志希(ジョンジヒ)ら20代中盤以降の世代に続き、21歳の崔孝珠(チェヒョジュ)、そして15歳の申裕斌と若手が育ち、強力な布陣となってきている。
東京五輪、そして続くパリ五輪でもライバルになるであろう韓国卓球界にも注目だ。