卓球動画 【卓球動画解説】葉波 啓(早稲田大)vs 原田 卓哉(筑波大)|今日の1試合
2020.03.02
文:ラリーズ編集部 解説:板垣孝司
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は2019年秋季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「葉波 啓(早稲田大)vs原田 卓哉(筑波大)」。
両選手の特徴
強い足腰を生かし左腕からの豪打を連打できる葉波選手。サーブ3球目でのフォアハンドを生かしたプレーを発揮できればトップ選手にも勝てる能力を秘めた選手です。
国内では珍しい左利き中国式ペンで裏面ドライブの上手い原田選手。ペンホルダーらしくサーブの回転量が非常に多い選手で、多彩な攻撃が魅力的な選手です。
見どころ
左腕同士の試合なので、バックサイドの攻防が鍵になると思います。両選手ともバックサイドからフォアハンドに結び付けたいので、バックサイドからどうやって先手をとっていくかに注目したいと思います。
勝負を分けたこの一本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第4ゲーム11対11での葉波選手のレシーブです。
ここまでバックサイドかの攻防では先手を取りきれなかった葉波選手は、ここでフォアサイドにチキータで得点。次はフォアへ大きいサーブを出して得点と窮地を脱しました。
板垣’s EYE
フォア対フォアでは葉波選手。バックサイドでの攻防では原田選手と、左腕ながら特徴のある両選手の試合は白熱した試合でした。最後に葉波選手が勇気を持って、フォアサイドでの戦いに持っていけるようにサーブレシーブをフォアサイドに送ったのが勝負の分かれ目でした。
原田選手もペンらしい台上技術とバックでのドライブが光っていました。フォアサイドからストレートにボールを送り、自分のバックサイドにボールが集まるようなコース取りができれば、もう一つ展開が増えると思います。
試合情報
大会名:2019年 秋季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第3戦
選手名:葉波 啓(早稲田大)vs 原田 卓哉(筑波大)
試合結果:葉波 3-2 原田