【卓球動画解説】石川 梨良(青学大)vs 田口 瑛美子(筑波大)|今日の1試合 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球動画 【卓球動画解説】石川 梨良(青学大)vs 田口 瑛美子(筑波大)|今日の1試合

2020.03.22

文:ラリーズ編集部 解説:板垣孝司

福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。

その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。

今回は2019年秋季関東学生卓球リーグ戦 女子1部の「石川 梨良(青学大)vs 田口 瑛美子(筑波大)」。

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両選手の特徴

エリートアカデミーで鍛えられた石川選手は高速バックハンドと打球点の高いフォアハンドでの得点能力に優れています。特にフォアサイドから両コースに打ち分けるフォアハンドは素晴らしいです。

2015年の滋賀インターハイでチャンピオンとなった田口瑛美子選手。私が最後に指揮を取ったインターハイでしたので彼女のプレーはすごく印象に残っています。正智深谷で鍛え込まれた粘りのプレーは接戦になるほど強さを発揮します。巻き込みサービスから鋭いバック連打で相手を追い込む高速卓球が持ち味の選手です。

見どころ

この試合は実力者同士の注目の一戦でしょう!左腕からテンポの速いプレーで相手を追い込んでいく石川選手vsオールラウンドでどんな相手にも対応出来る田口選手、ハイレベルな試合を見れるのが楽しみです!

勝負を分けたこの一本

※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。

第5ゲームのスタートの田口選手のサーブの選択です。

第4ゲームの9対9で出してポイントを取った「巻き込み上回転サーブ」を迷わず使った田口選手の判断と勇気はさすがだと思いました。「勝負の場面」で最も効果のあったサーブを使うのは「待たれているかも?」と感じる時もありますが、そこで使わなければ意味がありません。ただ使うためには勇気が必要です。田口選手の勝負感は素晴らしいです。

板垣’s EYE

石川選手は最後まで「長いサーブ」に苦しみました。これだけ長いサーブを迷わずどんどん出してくる選手もなかなかいないと思いますが、石川選手にとっては貴重な経験になったと思います。

試合で課題がわかり日々の練習に取り組むことができれば、もちろん大きく飛躍するチャンスだと思います。田口選手は後半になればなるほど凡ミスも減り思い切ったサーブレシーブができるのは素晴らしいですね、さすがインターハイチャンピオンです。

試合情報

大会名:2019年 秋季 関東学生卓球リーグ戦 女子1部 第3戦
選手名:石川 梨良(青学大)vs 田口 瑛美子(筑波大)
試合結果:石川 2-3 田口

映像提供:LaboLive

監修協力:Shakehands