卓球動画 【卓球動画解説】出雲卓斗(明治大)vs青山昇太(法政大)|今日の1試合
2019.09.06
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「出雲卓斗(明治大)vs青山昇太(法政大)」。
両選手の特徴
小学校時代から全国で大活躍している出雲選手は、多彩なサーブからセンス溢れる両ハンドのドライブ、カウンタープレーを得意としています。特に速い打球点で対戦相手を振り回すバックハンドのコース取りは素晴らしいです。
野田学園時代から恐れを知らない両ハンドドライブでフルスイングし、全日本ジュニア3位に輝いた青山選手。青森山田が最も警戒していた選手の一人です。実は青山選手は団体戦での対青森山田は全勝だったと思います。当たりだしたら止まらないフルスングは対戦相手にとって脅威です。
見どころ
豪打の青山選手対カウンターの出雲選手の試合は、チキータからの高速ラリーとダイナミックな打ち合いが予想される好試合になると思います。両選手ともに一歩も引かないでしょう。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第3ゲーム2対3から青山選手が逆回転サーブに思い切って変更した場面です。青山選手は投げ上げの斜め下回転サーブが得意ですが、出雲選手は得意のチキータだけでなくツッツキやストップを混ぜて青山選手の3球目攻撃を外して2ゲームを先取しました。
ここで青山選手が思い切ってサーブを変えます。逆回転はチキータされる可能性は高いもののストップが難しくチキータとツッツキ待ちの2種類に絞れます。青山選手は持ち味の豪打を発揮するためにストップの難しいサーブに変え、チキータさせて狙う展開に変更し、フルゲームデュースの試合を制しました。見事!
>>下回転サーブの最適なレシーブとは?トップ選手にレシーブを学ぼう!
板垣’s EYE
予想通りのゲームオールデュースの大激戦でした。
両選手ともにフルスイングを狙いながらの試合展開は迫力があり見ていてスッキリする素晴らしい試合でした。
僅差で敗退した出雲選手は難しいサーブが来た時に慌てず一本落ち着いたブロックを入れても良かったと思いますが、それをもさせなかった青山選手の気迫勝ちだったかもしれません。私もベンチコーチでは何度も青山選手の試合運びに飲み込まれたことがあります。
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第1戦
選手名:出雲卓斗(明治大)vs青山昇太(法政大)
試合結果:出雲 2-3 青山
>>卓球動画を徹底解説~2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子編~|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands