卓球動画 【卓球動画解説】出雲卓斗(明治大)vs渡井丈人士(駒沢大)|今日の1試合
2019.09.10
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「出雲卓斗(明治大)vs渡井丈人士(駒沢大)」。
両選手の特徴
小学校時代から全国で大活躍している出雲選手は、多彩なサーブからセンス溢れる両ハンドのドライブ、カウンタープレーを得意としています。特に速い打球点で対戦相手を振り回すバックハンドのコース取りは素晴らしいです。
YGサーブからの両ハンド攻撃が得意な渡井選手は、長身ながら股関節周りの足腰の強さがすごく良いと思います。静岡学園高校で先生にかなり鍛えられたのが感じられます。全国で個人の入賞はないかもしれませんがかなりの潜在能力があると思います。
>>ナックルサーブの効果的な使い方とは?トップ選手に学ぶサーブ技術!
見どころ
実績十分の出雲選手に対し、破壊力のある渡井選手がどれだけの試合ができるのか。出雲選手が勝つにしても簡単な試合にはならないと思います。凄く興味のある一戦です。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
やはり第5ゲームのスタートの2本、渡井選手のYGサーブでしょう。渡井選手のYGサーブからのシステムはほぼ教科書通りのたくさんのパターンがあります。
ストップレシーブはやや台から出やすいのでストレートにドライブしてから連打。 YGサーブを少し台から出してクロスに来やすいドライブを待ってカウンター。フォアフリックが難しいのでバックに長く来るレシーブを待ってバックドライブ。
ここまで完璧に攻められると、レシーバーはバックでレシーブをするしかなくなります。その心理を読んでYGロングをバック深くへ。6対2ではサーブミスをしてしまいますが、それでももう一度YGロング。この心理を読む力は見事です!
>>YGサーブの最適なレシーブとは?トップ選手に学ぶレシーブ技術!
板垣’s EYE
渡井選手の会心の試合だったと思います。渡井選手は相当なポテンシャルを秘めていると思います。両ハンドのカウンターだけでなく動ける足腰の強さが目立つのも魅力があります。
出雲選手は終始レシーブに手こずって試合を落としてしまいましたが、得意のチキータからの高速プレーをさせてもらえない時に、如何にして自分のパターンに持っていくのか、そこだけ展開を覚えればもちろんまだまだ強くなると思います。
試合情報
大会名:2019年 春季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第3戦
選手名:出雲卓斗(明治大)vs渡井丈人士(駒沢大)
試合結果:出雲 2-3 渡井
>>卓球動画を徹底解説~2019年春季関東学生卓球リーグ戦 男子編~|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands