卓球動画 【卓球動画解説】硴塚 将人(早稲田大)vs 弓取 眞貴(中央大)|今日の1試合
2020.03.14
文:ラリーズ編集部 解説:板垣孝司
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は2019年秋季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「硴塚 将人(早稲田大)vs 弓取 眞貴(中央大)」。
両選手の特徴
センス溢れるバックハンドを中心に全日本卓球選手権でもランキング入りを果たしている硴塚選手。サーブの切れ味、右利きのフォアサイドを攻める鋭いバックハンド、フォアハンドでのカウンタードライブと総合力の高いプレーが持ち味です。
希望が丘高校の主力として全国で活躍してきた弓取選手。鍛えられた体躯から放つ両ハンドのドライブと左腕からのテクニックプレーは破壊力を秘めた選手です。
見どころ
両選手ともに左利きでチキータからのラリー戦が得意ですが、その後の展開は動いて威力あるボールでトドメを刺す弓取選手に対し、最後まで両ハンドを振り抜いてくる硴塚選手、というように対照的です。バック対バックでは硴塚選手が有利、チャンスを作ってフォアを打ち込めれば弓取選手が有利か。注目の左腕同士の試合です。
勝負を分けたこの一本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第3ゲーム7対8での硴塚 選手のストレート攻撃です。
この場面ロングサーブからサーブ3球目でバックストレートに押し、5球目のフォアドライブもフォアストレートと完全に弓取選手の読みの裏をかいた硴塚選手の試合感の良さは流石でした。
板垣’s EYE
予想通り第1ゲームは完全なバック対バックの試合展開で硴塚選手。第2ゲームから積極的に回り込んできた弓取選手。第3ゲームはフォアクロスの長いラリーが増え弓取選手有利かと思いましたが、本当に1点欲しい時に硴塚選手がフォアストレートを使い得点をあげ、試合を決めました。
第3ゲーム10対8で、何気なくこの試合で初めてYGサーブを使い得点をあげた硴塚選手の試合運びもすごい度胸だなと感じました。
試合情報
大会名:2019年 秋季 関東学生卓球リーグ戦 男子1部 第6戦
選手名:硴塚 将人(早稲田大)vs 弓取 眞貴(中央大)
試合結果:硴塚 3-1 弓取