松平健太の卓球が良くなった"意外なきっかけ"と全日本実業団での"悔しい借り" | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:松平健太(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

卓球インタビュー 松平健太の卓球が良くなった“意外なきっかけ”と全日本実業団での“悔しい借り”

2022.06.27

この記事を書いた人
1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

誰もが羨むボールタッチセンスと、巧みな試合展開、そして涼し気なスタイルを身に纏う松平健太(ファースト)。

松平健太らしい率直な表現で、自分の卓球を変えた契機や、全日本実業団に向けての意気込みを語ってくれた。


写真:松平健太(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

この5年くらい「絶好調」はない

――今年の全日本選手権で2位になったあたりから絶好調の状態を維持している印象ですが、ご自身ではいかがですか。
松平健太:正直、この5年くらいは絶好調って思ったことなくて。実際、全日本のときも思わなかったです。ただ、ずっと状態をキープはしていますね。


写真:松平健太(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

――そうなんですね。
松平健太:ただ、調子というより、自分の卓球自体が良くなってきたのはあります。

T.T彩たまに入ってシーズン通して戦っていく中で、色々変えることができたんですよね。一昨年の3rdシーズンくらいから。


写真:Tリーグ4thシーズン時の松平健太(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

“馬龍の足”がきっかけ

――具体的に一つ挙げるとすると、何を変えたんでしょう。
松平健太:うーん。自分の卓球が良くなったと一番感じたのは、足を変えたことですね。
――足、ですか。
松平健太:自分は出てないですけど、国際大会は観ます。トップ選手を観ていると、いろんなことをやっぱり変えてるんですよね。

例えば、馬龍は昔、左足前だったのが、今は右足前くらいになっているんです。あんな選手でも変えているっていうことは、何か理由があるんだろうなと思って。ま、わからないんですけど(笑)。

ただ、変えてみると、フォアの打球点が高くなり、バックはもちろんよく振れます。

これで一回やってみようと思ってから、わりと良い感じになった気がします。


写真:馬龍 /提供:ittfworld

オーダー前半が重要な今回の全日本実業団

――いよいよ2年ぶりの全日本実業団が開幕しますね。前回の2019年はファーストはベスト4でした。
松平健太:あのとき僕自身は全然ダメで、準々決勝・準決勝で僕が1点も取れなかった。

チームに貢献できず、悔しい思いが今もずっとあります。


写真:松平健太(ファースト)/撮影:ラリーズ編集部

――悲願の初優勝のために、何が鍵になりそうですか。
松平健太:前半に出た選手は、最低でも1点必ず獲るということでしょうね。

今回、ダブルスは3ゲームスマッチで、どうなるかわからないので。

いつも以上にオーダーの前半が重要になると思います。


写真:松平健太(左)と大矢英俊(右)/撮影:ラリーズ編集部

簡単には行かないけれど

――特に意識しているチームはありますか。
松平健太:僕らは、ダブルスなどは他の実業団チームと比べて絶対的な練習量は少ないので、本当に初戦から気を抜けないし、どこと当たっても簡単には行かないと思ってます。
――組み合わせも発表されました。強いて言えば(しつこい)。
松平健太:協和キリン、クローバー歯科ですね。準決勝までに当たるので。それ以外にも強いところいっぱいありますけどね。


写真:ベンチから松平健太を見つめる浜野浩 総監督/撮影:ラリーズ編集部

――浜野社長の、今年に懸ける思いはかなり強いですね。
松平健太:僕は契約してない頃からお世話になっていて、ずっと全日本実業団への熱い思いを聞いていました。

僕自身、今年こそはという思いです。

前回の悔しい借りを返すために、個人としては全勝しなければいけないと思ってます。

チーム一丸となって戦って、浜野社長と一緒に初優勝の喜びを分かち合いたいですね。


写真:ファースト卓球部のメンバー/撮影:ラリーズ編集部

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