松島家の父・松島卓司さんは、これまで10年以上に渡って、卓球場や試合会場などで、子どもたちの写真を多く撮り、残し続けている。
自身の4人の子どもだけでなく、田阪卓研に通ってきた歴代の生徒たちの写真を撮ってきた。現在は「みんなのおもいで.com」に定期的にアップすることで、保護者たちから“子どもたちの様子がわかる”と好評だという。
熱血指導でも知られる松島卓司さんが、大会会場などで生徒たちのオフショットをせっせと撮っているのは、なんだか意外だった。
理由を聞いた。
写真:「みんなのおもいで.com」の写真を見る松島卓司さん/撮影:ラリーズ編集部
思い出を見える形で残したい
このコロナ禍では、お父さん・お母さんが試合会場には入れないので、せめて思い出は見える形で残したいなと。
写真:みんなのおもいで.comの展示室/撮影:ラリーズ編集部
むしろ、僕が撮った写真を自分で現像して、卓球場に貼って、注文を取って、という作業は、現実的には難しいです。お父さん・お母さんも卓球場に足を運ばないといけないので。
こうしてみると、試合中以外のオフショットも多いですね。
写真:みんなのおもいで.comの展示室/撮影:ラリーズ編集部
でも、僕も含めて、お父さん・お母さんは、自分の子どもがニコニコしたり、今を楽しんでる姿を見たいんですよね。だから、こういう試合会場の外とか、車の中とかで結構撮りますね。
どの家庭も家族の写真はあるけど、友だちと過ごしている笑顔の写真ってあんまり無いんですよね。
子どもたちの、親に見せる顔、友だちに見せる顔、緊張してるときの顔、焦っているときの顔、なるべくいろんな表情が撮れたらいいなあと思ってますね。
写真:取材中は隣で宿題をしていた松島美空ちゃん/撮影:ラリーズ編集部
「今の時間を記念に残しておきたい」
カメラ素人の僕や妻、コーチが、スマホで撮るだけなんですけど、保護者の方には喜んでもらえるので、僕らもやって良かったなと思います。
僕たちもそうですけど、お父さん・お母さんにとっても。
今の時間を記念に残しておきたいんです。
写真:開脚する松島4兄弟/提供:松島卓司
自分の子どもでも“輝空、この頃こんなに可愛かったのに”とか笑い合ったりして。
写真があるから話せるんですよね。
思い出を残すことも卓球場の仕事
卓球場が導入するうえで費用はかかりませんし。
いまの、子どもたちの思い出を残してあげることも、僕ら卓球場の仕事の一つじゃないかなと思ってます。
写真:松島一家と、ハッピースマイル(みんなのおもいで.com運営)の佐藤堅一社長/撮影:ラリーズ編集部
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