「足りない部分を補う関係」法政大の中心に立つ"正反対"の佐藤卓斗と岩井田雄斗 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:岩井田雄斗/佐藤卓斗(法政大学)/撮影:ラリーズ編集部

卓球×インタビュー 「足りない部分を補う関係」法政大の中心に立つ“正反対”の佐藤卓斗と岩井田雄斗

2026.04.09

この記事を書いた人
Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

法政大学卓球部・新チームの中心として期待される岩井田雄斗、佐藤卓斗。

ともに強豪校で鍛えられた高校時代を経て、大学では自主性に任される練習環境に戸惑いもあったという。

今回は、岩井田と佐藤に大学卓球界での適応、ダブルスパートナーとしての互いの信頼関係、そしてチームの中心となる新シーズンへの決意について語ってもらった。

高校と大学の決定的な違い


写真:インタビューに応える岩井田と佐藤/撮影:ラリーズ編集部

――高校時代と比べて、大学生活での環境の変化について教えてください。
岩井田雄斗:高校時代とは少し違って、法政大学は自主性に任せた練習が多いです。1年目は自分で考えて練習メニューを組んだり、スケジュールを立てたりできず、うまくいきませんでした。

誰かに言われないとできない部分があったんですが、今年になってからは自分で考えてスケジュールを組み、自分に必要な練習できるようになったと思います。

佐藤卓斗:自分も高校時代は監督やコーチが教えてくれる環境だったのが、大学に来ると「自分で考えて練習する」という形に変わりました。そこが卓球面で一番変わったところです。

生活面でも、自分は埼玉に住むようになって通学に時間がかかりますし、一日のスケジュールを自分で立てて過ごさなければいけない。そうした自立が求められる点が高校とは違う部分です。


写真:大学入学当初は高校とのギャップがあった/撮影:ラリーズ編集部

――法政大学は自由な校風ですが、その「自由」に対してどう向き合っていますか?
佐藤:入学直後は高校とのギャップもあって遊ぶことも増えましたが、今は「大学こそ練習をやらなければいけない」と強く感じています。

逆に言えば、自分がやれば周りと差をつけられる。そう気づいてからは、卓球に対する意欲は高校時代よりも上がったと思います。生活面でも自由度が増えましたが、目標を決めてモチベーションを維持しています。

――大学卓球のレベルについてはどう感じていますか?
岩井田:想像以上にレベルが高くて、どこの大学も強い選手ばかりです。
佐藤:1年生のときは思ったよりも勝てたんですが、2年生では上手くいかなくなりました。いろいろ試して練習量も増やしましたが、結果が出なくて。1、2年生は「まだ来年もある」と思いがちですが、1年1年が大事だと痛感しましたね。

秋リーグでは個人戦績だけを見れば悪くなかったかもしれませんが、最後の日大戦で負けてしまったこと、みんなの期待に応えられなかったことが本当に悔しかったです。

「正反対」だからこそ噛み合うダブルス


写真:岩井田雄斗/佐藤卓斗(法政大学)/撮影:ラリーズ編集部

――お二人はダブルスも組んでいますが、お互いをどう見ていますか?
岩井田:佐藤はダブルスの戦術や勝負どころのボールを冷静に決めてくれるので、試合では頼りにしています。練習も誰よりも多くやっていますし、手も抜いていません。

高校時代はもっとおちゃらけたイメージだったんですが、大学に入ったら全然そんなことはなかったです(笑)。やるときはやる、遊ぶときは遊ぶというメリハリがしっかりしていますね。

佐藤:自分としては岩井田に頼っている部分も多いです(笑)。自分は試合中にメンタルが揺らぐことがあるんですが、そういうときに岩井田が客観的に指摘してくれるんでです。技術的にも、自分ができないことを岩井田はできたり、その逆だったりと、お互いに教え合って高め合える関係です。

ただ、私生活は少し天然というか(笑)。高校時代の印象より人間味があるというか、抜けている印象ですね。


写真:練習でも私生活でも助け合い/撮影:ラリーズ編集部

――「天然」とは具体的に?
佐藤:入寮したての頃、岩井田が部屋に来て「洗濯機の使い方がわからない」って言ったときはびっくりしました。「洗濯機を回せない人がいるんだ」と思って(笑)。あと、炊飯器の使い方もわからなかったみたいで。
岩井田:いや、高校時代とやり方が違って手こずっただけです(笑)。でも、今はちゃんと自炊しています!
――練習でのコミュニケーションはどうですか?
佐藤:自分は考えるタイプで、岩井田に聞かれたら理論立てて返すんですが、逆に自分が岩井田の得意技術について聞くと「いいじゃん」くらいで終わっちゃいます(笑)。

逆に考えすぎてうまくいかないこともあるんですが、岩井田は迷いがないことが良いところだと思います。ただ、自分が質問したときはもう少ししっかり答えてほしいですね(笑)。


写真:後輩に背中を見せられるようになる/撮影:ラリーズ編集部

――新チームでの目標や意気込みを教えてください。
岩井田:3年生になるので、練習では率先して量をこなし、私生活でも礼儀を大切にしてプレー内外で後輩を引っ張っていきたいです。先輩たちが僕たちに試合をしやすい雰囲気を作ってくれたように、自分も後輩たちが堂々と試合できるような雰囲気を作りたいですね。

個人的には全日本でランク入り、全日学での表彰台を目指します。卒業後は実業団に行きたいので、今年は結果を残したいです。

佐藤:自分も上級生になるので、卓球への取り組みや私生活で後輩にお手本を見せられるようになりたいです。チームの目標としては、関東学生リーグでのAクラス入り。そしてベスト16で止まっているインカレで、まずはベスト8、さらにベスト4の壁を破りたいです。

最近は1年生の平山(航大)をはじめ、みんなものすごく練習していて常に刺激を受けています。彼らに負けないよう、結果だけでなく、練習や私生活でも悔いが残らないようにやり切りたいと思います。

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