専修大学卓球部女子に大物ルーキーが加わった。出澤杏佳(いでさわきょうか)だ。
2019年の全日本選手権ジュニアの部で優勝を果たすと、アジアジュニアではシングルス準優勝、ダブルス・団体3位に輝き、一躍スターダムにのし上がった。
フォア表・バック粒と唯一無二の戦型を持ち、淡々とプレーする出澤だが、実は秘めたる闘志を燃やす熱い選手だった。
【出澤杏佳(いでさわきょうか)】2002年6月28日生まれの専修大学1年生。茨城県出身。フォア表・バック粒の超異質スタイルで戦う。大成女子高校では、エースとしてチームを牽引し、2019年インターハイ初出場に導いた。2019年全日本選手権ジュニアの部優勝、アジアジュニア選手権女子シングルス準優勝、女子ダブルス3位、女子団体3位と国内外で数多くの実績を持つ。
>>第2話 「すごいね」と言われている間はダメ “日本卓球界のニューヒロイン”木村香純の決意
「とにかく授業が大変です(笑)」学生らしい悩み
写真:出澤杏佳(専修大学)/撮影:槌谷昭人
ただ、授業の課題がヤバいんですよ。どうなるんだろうと思ってます。とにかく授業が大変です(笑)
いきなり学生らしい悩みを打ち明けてくれました
専修大学は監督もいてアドバイスも貰えますし、練習量も他の大学と比べたら多いと思うので、自分には合っていると思います。自分は練習を多くしたい派なので。
負けず嫌いな意外な一面
写真:Tリーグでプレーする出澤杏佳/撮影:ラリーズ編集部
全然喋らなそうだし、何を考えてるかわからないとよく言われるんですけど、内心はめっちゃ燃えてて、負けず嫌いなんですよ。
意外な一面を明かしてくれました
そこから世界が変わりました。国際大会に出場させてもらえて、今までなかった経験をさせてもらった。
「もっと勝てばもっとすごい世界が見られる」と思うようになりました。負けたらダメだって。誰にも負けたくない。
自分が勝たなかったら見られなかった世界が見られた。だからもっと勝って、またそういう高いレベルの試合でワクワクしたいんです。そう思ってやったら、負けて良い試合なんかないんだなと思うようになりました。
「負けて良い試合なんかない」しびれる
大学日本一になって国際大会で活躍できる選手に
写真:出澤杏佳(専修大学)/撮影:槌谷昭人
以前はブロックマンのような戦型でしたが、大学に入ってフォアをより強化したので、今ならもっと戦えると思っています。木村さんみたいに、私もTリーグ出場させてもらったら勝てるように頑張りたいです。