「お店のファンになってもらう」創立66年の卓球専門店・国際卓球が意識する"愛される店舗経営のコツ" | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:小田康介さん(写真左)と小高博信さん/撮影:ラリーズ編集部

卓球×インタビュー 「お店のファンになってもらう」創立66年の卓球専門店・国際卓球が意識する“愛される店舗経営のコツ”

2024.12.22

この記事を書いた人
Rallys D2C、マーケティング、イベント事業担当。慶應義塾大学で卓球に打ち込み、東京で4年間銀行員を経験。その後ノリと勢いに身を任せ、Rallysに転職(2022/5〜)。卓球歴16年、戦型は右シェーク裏裏、使用ラバーはフォア面「REDMONKEY Spin」、バック面「REDMONKEY」。

お世話になっている卓球プレーヤーも多いであろう国際卓球株式会社。新宿区若松町に「国際卓球センター」として創業した昭和21年から長い歴史を積み上げている。

現在では、高田馬場、渋谷、上大岡、町田、所沢と5店舗を構えている日本国内最大級の卓球専門店だ。

今回は国際卓球高田馬場本店にお邪魔し、店長の小高博信さん、卓球場コーチの小田康介さんにそれぞれお話を伺い、長く卓球人に愛される国際卓球の魅力に迫った。

社長に誘われて入社を決意


写真:国際卓球店舗の様子/撮影:ラリーズ編集部

小高さんは国際卓球に入社後、どのようなキャリアを歩んできたのでしょうか?
小高さん:私は1992年に国際卓球に入社し、最初は高田馬場本店で勤務し、数年後に渋谷店に異動となりました。

町田店の立ち上げも店長として担当しました。その後、1999年に3店舗目となる上大岡の新店舗を店長として立ち上げ、2005年には4店舗目となる町田店の立ち上げも店長として担当しました。

2店舗の立ち上げに携わったのですね。

そもそも小高さんは何がきっかけで国際卓球に入社しようと思ったのですか?

小高さん:学生時代に国際卓球でアルバイトをしていたことがきっかけです。

一度は違う業界で働いたのですが、社会人になったときに店舗に遊びに行った際、社長から「うちで働いてみない?」と誘っていただきました。

この何気ない会話が転職のきっかけで、社会人として働いて1年半くらいで経った1992年に転職で国際卓球に入社しました。

国際卓球でのアルバイト経験があったんですね。
小高さん:そうなんですよね。当時は英語の専門学校に通いながらアルバイトをしていました。

学生時代にはオーストラリアのキャンベラに留学した経験もあります。実は留学のきっかけも国際卓球のアルバイトなんです。

どういうことですか!?
小高さん:アルバイト中に外国人のお客様が来ると、社員さんに「英語勉強しているんだから接客してみてよ」と言われることがありました。

しかし、実際に外国人の方と話すとなると、自分の英語に自信が持てず、うまくコミュニケーションが取れなかったんです。

それを見た社長や先輩から「英語の専門学校に通っているのにもったいない」と言われてしまいまして、留学に行くことを勧められました。

お店のファンになってもらうことが大事


写真:国際卓球で働いているメンバー 中央が小高さん/撮影:ラリーズ編集部

今まで働いてきて特に苦労したことはどういう部分ですか?
小高さん:上大岡店と町田店の立ち上げは非常に大変でした。

まったく知らない土地で知り合いもほとんどいなかったのと、競合店がすでに存在していて「よそ者」的な雰囲気があったので辛かったです。

ただ、大変だった分、やりがいはとても大きかったですね。

競合が存在する中で国際卓球として意識していたことは何ですか?
小高さん:お店のファンを作ることが大事だと意識していました。

まずはお店を知ってもらい、1回でも足を運んでもらい、リピーターになってもらう店舗作りを心がけていました。


写真:国際卓球店舗の様子/撮影:ラリーズ編集部

小高さん:単に商品を売るだけではなく、会話を楽しんでもらうことも重視しています。

例えば、商品を買うだけならネットで購入する方が安くて便利です。そんな中でもお店に来てくれる理由には、商品を手に取って選びたい、相談したいなどの思いがあると思います。

そのため、来てくださるお客様を全力でサポートできるよう、しっかりと対応することが大切だと考えています。

今後の国際卓球としての目標はありますか?
小高さん:当たり前のことを当たり前に続けていきたいです。

例えば、来店されたお客様のニーズに合った商品を各スタッフが提供できるような知識を持つことであったり、商品の在庫管理を徹底して在庫切れをできるだけ無くすことです。

さらに、同じ商品を複数在庫させて、お客様の好みの重さのラケットを提供することや、ネットショップも運営しているので、例えばそこで注文した商品を店舗で受け取れるサービスも広めていきたいです。

ネットと店舗の融合を図り、スケールメリットを活かしていきます。


写真:国際卓球高田馬場本店の外観/撮影:ラリーズ編集部

卓球関係の仕事に就くために国際卓球入社を決意

続いては、コーチとして活躍する小田康介さんにお話を伺った。

小田さんの経歴について教えていただけますか?
小田さん:小学4年生から卓球を始め、大学卒業まで約13年間競技を続けていました。

就職活動をする時に卓球関係の仕事に就きたいと思い、小中学校でお世話になった三田村宗明さんに相談しました。その際、国際卓球の社長を紹介していただき、それがきっかけで入社できました。

コーチを担当し、現在5年目になります。

元々卓球関係の仕事に就きたいという考えはあったのでしょうか?
小田さん:卓球コーチという職業自体に興味はありました。ただ、コーチのみで働くことには体力面なども含めて不安がありました。

国際卓球では、店舗の販売員として働きながら卓球の指導ができるので、その不安も解消され楽しく働けています。

現在の勤務形態について教えていただけますか?
小田さん:現在は週5日出勤しています。主に木曜から土曜までレッスンをほぼ1日行い、日曜はもう1人の社員と交代でレッスンを担当しています。月曜はお店で仕事をして、火曜と水曜が休みです。

基本はコーチ業がメインでレッスンが7~8割、店頭での仕事が2~3割程度という配分です。

店頭での仕事はどのようなことを行っていますか?
小田さん:商品案内やラバーの貼り替えなど、お客様に寄り添ったお仕事を幅広く担当しています。

接客は好きなので、笑顔を意識しながら楽しく仕事をしています。


写真:国際卓球店舗に並ぶ各メーカーのラバー/撮影:ラリーズ編集部

お客様に合わせた指導を心掛ける

レッスンで小田さんが特に意識していることはありますか?
小田さん:生徒さんのレベルや目標に合わせて指導方法を変えることを意識しています。

例えば、「健康的に卓球を楽しみたい」「試合で勝ちたい」といったそれぞれのお客様の目標に応じて指導を変えています。

また、技術の面で上手くできていないことは、どこが良くないのかを正直に伝えるようにしています。正直すぎて「鬼」と呼ばれたこともありますが(笑)。

コーチ業のやりがいはどういう部分に感じていますか?
小田さん:お客様の成長を感じられる点と自分も成長できていると感じる点ですね。

卓球は技術を言語化して伝えるのが本当に難しいです。技術がどういう理論に基づいているのかを伝えて、お客様にしっかり納得してもらう必要があります。

でもそこを考え抜くことで、「こんなこと今まで自分の卓球では考えたことないな」と思うようなことも嚙み砕いて自分も気づけることがあって、それが自分の勉強や成長に繋がっていると思います。

そういう部分が楽しくて、毎日前向きに仕事に取り組めています。

高田馬場本店での小高さん、小田さんのインタビューからは、やりがいを持って楽しく働いていることが伝わってきた。

次回のインタビューでは、国際卓球渋谷店の歴史について迫る。

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営業時間

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