山形県寒河江市を拠点に活動している卓球チームTREXS(トレックス)。
チーム全体として競技と指導の両立に力を入れているのが特徴で、実に全体の8割以上のメンバーが指導者としての活動もしているという。
代表を務める遠藤佳祐さんも選手として競技を続ける一方で、地元の高校卓球部の指導にも携わっている。
「競技と指導の両立」「地域の卓球界への貢献」という二つの軸を持つTREXSは、どのような理念のもと活動しているのか。今回は、遠藤さんにチーム設立の経緯や今後の目標について話を伺った。
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設立まもない若いチームTREXS


そこからメンバーが徐々に増え、私を含めた地元の指導者や他クラブのOBなども加わるようになり、現在のTREXSが形作られていきました。


大学は東京の明治大学に進み、卒業後は東京で働いていました。
30歳のときに山形に戻り、その後にTREXSができたタイミングで、加入させていただいた形です。


写真:女性メンバーも仲良し/提供:TREXS
メンバーの8割が「競技」と「指導」の二刀流
写真:クラブ選手権山形県予選で優勝したTREXS/提供:TREXS


教員をしている者もいますし、外部コーチをしている者もいて、それぞれの形で競技を続けながら「指導」という形で卓球に携わっています。
私も山形城北高校の外部指導員として指導を行っています。


そして、指導者としてもインターハイ選手を輩出したり、全国選抜出場チームの指導をしたりしています。


指導者としての役割を優先する場面も多いですが、それでも「競技者としてのレベルを落とさないように」と意識しながら日々取り組んでいます。
型にはめない指導が生み出す選手の“爆発力”


橋津先生の教え子には、吉村真晴選手(株式会社SCOグループ)や戸上隼輔選手(井村屋グループ)といった爆発力ある選手が多いですよね。
自分自身もですが、TREXS全体でも爆発力がある選手を育てていきたいと思い、現在も意識して指導しています。


選手の個性を活かすほうが、試合の重要な場面で爆発力を発揮できる選手になれるのではないかと考えているからです。
モチベーションを維持できる環境づくり
写真:講習会の様子/提供:TREXS


そういった講習会に呼んでいただいた後に、「TREXSさんの練習のおかげで勝てたよ」と言っていただいたときは、非常に嬉しかったですね。

遠藤さんがチームを運営するうえで意識していることは何かありますか?

そのためにはチームメンバー同士の仲の良さも重要だと考えているので、先日はチームのメンバーと泊まりの旅行に出かけ、徹夜で人狼ゲームをしました(笑)。
写真:人狼ゲームの様子/提供:TREXS

写真:旅行の様子/提供:TREXS
山形県の卓球界を支えるチームへ
写真:試合での集合写真/提供:TREXS


今後もプレーヤーとして全国大会に出場しながら、指導者としても全国トップクラスを目指してチームとして取り組んでいきます。
県のために貢献できるようなチームとなり、若い選手に「TREXSに入りたい」と目指してもらえるようなチームにしていきたいですね。
写真:全日本社会人山形県予選でのTREXSメンバー/提供:TREXS