メンバーの8割が"指導者×プレーヤー"の二刀流 卓球チームTREXSが目指す「山形県卓球界への貢献」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
メンバーの8割が“指導者×プレーヤー”の二刀流 卓球チームTREXSが目指す「山形県卓球界への貢献」

写真:TREXS集合写真/提供:TREXS

卓球×インタビュー メンバーの8割が“指導者×プレーヤー”の二刀流 卓球チームTREXSが目指す「山形県卓球界への貢献」

2025.03.07

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この記事を書いた人
Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

山形県寒河江市を拠点に活動している卓球チームTREXS(トレックス)。

チーム全体として競技と指導の両立に力を入れているのが特徴で、実に全体の8割以上のメンバーが指導者としての活動もしているという。

代表を務める遠藤佳祐さんも選手として競技を続ける一方で、地元の高校卓球部の指導にも携わっている。

「競技と指導の両立」「地域の卓球界への貢献」という二つの軸を持つTREXSは、どのような理念のもと活動しているのか。今回は、遠藤さんにチーム設立の経緯や今後の目標について話を伺った。

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設立まもない若いチームTREXS

山下
まずは、TREXS設立のきっかけを教えてください。
遠藤佳祐さん
創設者は私ではなく別の者なのですが、もともと出身クラブで活動していたメンバーが、「クラブ選手権に出たいね」という話になり、山形工業高校のOBを中心にチームを結成したのが始まりだそうです。

そこからメンバーが徐々に増え、私を含めた地元の指導者や他クラブのOBなども加わるようになり、現在のTREXSが形作られていきました。

山下
遠藤さんが入られたのはどういうきっかけだったのですか?
遠藤佳祐さん
もともと私は山形市出身で、中学校までは山形市に住んでいましたが、高校は宮城県の仙台育英高校に進学。現在野田学園高校監督の橋津文彦先生に指導を受けていたいわゆる“橋津チルドレン”です(笑)。

大学は東京の明治大学に進み、卒業後は東京で働いていました。

30歳のときに山形に戻り、その後にTREXSができたタイミングで、加入させていただいた形です。

山下
インスタグラムを拝見しましたが、発足は2021年とありましたね。
遠藤佳祐さん
はい、まだ設立から4年ほどの若いチームです。でも、徐々に県内の試合でも名前を知ってもらえるようになってきました。

写真:女性メンバーも仲良し/提供:TREXS
写真:女性メンバーも仲良し/提供:TREXS

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メンバーの8割が「競技」と「指導」の二刀流

写真:クラブ選手権山形県予選で優勝したTREXS/提供:TREXS
写真:クラブ選手権山形県予選で優勝したTREXS/提供:TREXS

山下
TREXSはどのようなチームなのでしょうか?
遠藤佳祐さん
他のチームにない最大の特徴は、メンバーの8割が「競技」と「指導」の二刀流で活動していることです。

教員をしている者もいますし、外部コーチをしている者もいて、それぞれの形で競技を続けながら「指導」という形で卓球に携わっています。

私も山形城北高校の外部指導員として指導を行っています。

山下
指導者としても活動している選手が多いのですね。
遠藤佳祐さん
プレーヤーとしては、全日本選手権をはじめとして、全日本ラージ、クラブ選手権、全日本社会人、全国教職員などさまざまな大会に出て頑張っています。

そして、指導者としてもインターハイ選手を輩出したり、全国選抜出場チームの指導をしたりしています。

山下
競技と指導を両立する難しさはありますか?
遠藤佳祐さん
やはり、自分の練習時間を確保するのが難しいですね。

指導者としての役割を優先する場面も多いですが、それでも「競技者としてのレベルを落とさないように」と意識しながら日々取り組んでいます。

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型にはめない指導が生み出す選手の“爆発力”

山下
チーム作りや指導において、高校時代の橋津先生の教えで活きていることは何かありますか?
遠藤佳祐さん
橋津先生の指導論の中だと、「爆発力を持つ選手を育てる」という話は印象的でした。

橋津先生の教え子には、吉村真晴選手(株式会社SCOグループ)や戸上隼輔選手(井村屋グループ)といった爆発力ある選手が多いですよね。

自分自身もですが、TREXS全体でも爆発力がある選手を育てていきたいと思い、現在も意識して指導しています。

山下
爆発力のある選手を生み出すために、具体的にどういったことを意識されているのでしょうか?
遠藤佳祐さん
指導者の中には、型にはめた指導をされる方もいらっしゃると思いますが、私は逆に型にはめないように意識しています。

選手の個性を活かすほうが、試合の重要な場面で爆発力を発揮できる選手になれるのではないかと考えているからです。

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モチベーションを維持できる環境づくり

写真:講習会の様子/提供:TREXS
写真:講習会の様子/提供:TREXS

山下
これまでで印象深かったエピソードはありますか?
遠藤佳祐さん
ありがたいことに、TREXSは県内でも広く認知していただくようになりまして、最近では地区の講習会や練習会に講師として携わる機会をいただきました。

そういった講習会に呼んでいただいた後に、「TREXSさんの練習のおかげで勝てたよ」と言っていただいたときは、非常に嬉しかったですね。

山下
とても素敵なエピソードですね。

遠藤さんがチームを運営するうえで意識していることは何かありますか?

遠藤佳祐さん
各々のメンバーにモチベーション高く卓球をプレーしてもらえるように意識しています。

そのためにはチームメンバー同士の仲の良さも重要だと考えているので、先日はチームのメンバーと泊まりの旅行に出かけ、徹夜で人狼ゲームをしました(笑)。

写真:お泊まり会の様子/提供:TREXS
写真:人狼ゲームの様子/提供:TREXS

遠藤佳祐さん
こういった形でチーム内でコミュニケーションを取ることで、メンバー間の親睦を深めるとともにモチベーションを維持できる環境づくりを意識的に行っています。

写真:旅行の様子/提供:TREXS
写真:旅行の様子/提供:TREXS

山形県の卓球界を支えるチームへ

写真:試合での集合写真/提供:TREXS
写真:試合での集合写真/提供:TREXS

山下
最後にチームの今後の展望をお聞かせください。
遠藤佳祐さん
競技面では、クラブ選手権でランク入りとなるベスト8以上を目指したいです。同時に、指導とも両立しながら山形県卓球界全体を強化したいという思いもあります。

今後もプレーヤーとして全国大会に出場しながら、指導者としても全国トップクラスを目指してチームとして取り組んでいきます。

県のために貢献できるようなチームとなり、若い選手に「TREXSに入りたい」と目指してもらえるようなチームにしていきたいですね。

写真:全日本社会人山形県予選でのTREXSメンバー/提供:TREXS
写真:全日本社会人山形県予選でのTREXSメンバー/提供:TREXS

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