「24時間卓球」仕掛け人が語る誕生秘話 「27時間卓球」ではどう進化する?   | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球×インタビュー 「24時間卓球」仕掛け人が語る誕生秘話 「27時間卓球」ではどう進化する?  

2018.12.11

写真・文:ラリーズ編集部

あなたは卓球はどれくらい好きですか?唐突な質問で恐縮だ。「好きなことを好きなだけやっていい」と言われた時にどれくらい続けられるものだろうか。卓球好きの2人が「過酷過ぎる企画」に挑戦した。その名も「24時間卓球」だ。挑んだのは神楽坂にある卓球教室・Liliの代表の村田雄平氏と筑波大卒で現在もクラブレベルで卓球を続ける照井雄太氏だ。

そんな2人がさらなる過酷な企画をブチ上げた。12月15日、16日に「27時間卓球」に挑戦すると言うのだ。なぜ2人はこんな企画に挑むのか。そしてその飽くなき情熱はどこから湧くのか。2人に話を聞くと話題は意外なところへ転がった。2人の卓球業界への思いを聞いてほしい。

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――27時間卓球、ついに始まりますね…。そしてその前に、24時間卓球に挑戦してみていかがでしたか?

村田:まず、疲れが取れなかった(笑)。

照井:間違いない。30歳超えてのオールはカラダに残る。しかも僕は次の日、別の卓球大会があって、そっちに参加していたので、ホント辛かった。

村田:始めは飲み会です。その時、Rallys編集部の中川さんもいました。YouTubeでライブを始めたら面白いんじゃないかっていうハナシをしてて、中川さんが“これで卓球24時間やったら面白いよね”と。ラリーズのせいですよ(笑)。

照井:確かに。やっぱり他にあるのはTリーグを盛り上げたいっていう意識はありますね。

村田:それはもちろんある。んで、話を進めていくうちにどんどん大掛かりになっていって…。

――色々あった24時間でしたね。

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LiLI代表の村田氏

村田:見どころは最初の方にありましたね。当初、年齢的には1個下の竜介(T.T彩たまの坂本竜介監督)や琉球アスティーダの早川代表なんかには「ぜひ来てほしい」とは伝えていたので、ゲストは盛り上がるな、と思っていた。でも竜介が当日「松下さんと行くわ」って。松下さんってあの松下浩二さんですよ。Tリーグのトップがいきなり来るってなって、「これは大変なことになるぞ…」と腹をくくりましたね

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24時間卓球にはTリーグ松下チェアマン、T.T彩たま坂本竜介監督、琉球アスティーダ早川球団社長ほか、錚々たるメンバーが出演した

照井:その時のライブの視聴者は500人以上いて、少しだけ注目もされた。でも僕は深夜のパートも好きですよ。自分でラケット作ったり、コアでマニアックな部分って受けるんだな、と。次の27時間はもっと大変になるし、もっとちゃんとしたいと思っています。

村田:24時間の放送が終わったあとに勝手に「27時間もやります」ってつぶやいちゃったもんね(笑)

照井:あの時はさすがに何も言えなかったっす(笑)。

――逆に27時間の企画では具体的にどう変えていきたいですか?

村田:24時間卓球を通して、僕「草の根プレーヤー」っていう言葉を知ったんです。プロもアマも素人も全部卓球好きってことには変わりないんだな、と。27時間ではそういうことを前面に出していきたい。Tやトップ選手だけでなくて、もっと視聴者参加型にしたいんです。ここ最近Tリーグに限らず、卓球業界全体が活気づいているのは事実。僕らが卓球始めた頃なんて暗い・ダサいイメージだった。でも異業界・異業種から人材が入ってくるようになったのはいいこと。

――それが変わりつつある、と。

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照井雄太氏

村田:そうです。でも、卓球全体が継続的な盛り上がりを見せないと意味ない。盛り上がって、卓球人口が増えて、都内に卓球場が増えて、選手のセカンドキャリアが確保されるようになる循環をつくらないと、将来的には危うい。

照井:実は今、都内ではどんどん卓球場が新設されています。都内だけで80店とかあるんじゃないですかね?神奈川と埼玉は20店ずつくらい。都内は正直レッドオーシャンな気もしていて、何かちゃんとした手を打たないと淘汰されてしまうと感じている。

村田:確かにそれはある。卓球場を作って終わり、だけじゃない。僕のところに「卓球のしごとに就きたい」という相談はよく来ます。彼らに言うのは「全然楽じゃない。1年はメシ食えない覚悟でやりな」って伝えています。まぁまず相談する前に行動しろってハナシだと思っててそれこそラリーズの編集部にいきなり行ってみて「記事書かせてください」でもいいじゃないすか。卓球業界が一時的に盛り上がってるからって誰でも入り込んでぬくぬくやっていけるワケじゃないんです。照井なんて大日本印刷をやめていきなりニートですからね。

照井:Twitterで情報発信しながらなんとか卓球業界で名前を売って、将来は自分の卓球場を開く、それだけは決めていますからね。なんでもやりますよ。

――じゃあ27時間も全然大丈夫、と笑

照井:もちろん笑!

村田:そこは頑張ります!まずは27時間、色々なコンテンツを仕込んでお待ちしています。ぜひご覧になって卓球に興味を持っていただければ幸いです。

照井:27時間卓球では、24時間卓球よりもクオリティを上げる為、必要となる設備投資をクラウドファンディングで募集しています。ご支援頂ける方は、この記事の関連リンクよりご協力を宜しくお願いします。

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