東京都足立区を拠点に、社会人チーム「IMPACT」で活動。全日本社会人や全日本実業団の舞台で活躍し、20代で3段を取得、40代半ばにして現在も進化を続ける岡田広寿さん。
中学から卓球を始め、高校卒業後、社会人になってから花開いた選手だ。強豪大学に進学して練習を積める選手と比べると、高校卒業後に働きながら努力を重ねることは容易ではなかったことだろう。
岡田広寿さんに限られた時間の中で培った技術、家族との向き合い方、そして生涯現役への哲学について伺った。
卓球との出会い
写真:インタビューに応える岡田さん/撮影:ラリーズ編集部
高校時代はだいたい県大会ベスト16ぐらいで、私学大会で3位になったのが自己最高成績です。あとは、全国選抜の団体戦に出させていただきました。
社会人での歩み
写真:岡田広寿さん/撮影:ラリーズ編集部
仕事は5時まで、その後に近隣の体育館で練習させていただいて、週5日以上は練習していました。当時からオープン大会も多かったので、月2~3回、年間30試合以上は出場していました。
全日本社会人については埼玉県で合計7回代表になりました。20代で5回(4回戦進出が2回)、30代で2回(34歳&35歳)です。※日本卓球協会3段取得
その時に「頑張れば全国大会でも勝てるんじゃないか」という確信が生まれたんです。その頃から全日本社会人や全日本実業団の舞台でプレーし続けたいという思いを抱くようになって、日々の練習をコツコツ積み上げていきました。
具体的な実績
写真:全日本チャンピオンにも善戦/撮影:ラリーズ編集部
24歳の時には、全日本実業団選手権にて日本リーグ1部の選手に、26歳では当時18歳のインターハイベスト16の選手に、33歳のときは全日学ベスト16の選手に勝てたことは良い思い出です。
飯村選手にとって私はお父様、お母様の年代ですが、会場の人も私を応援してくれていたように感じられて、嬉しかったですね。飯村選手からも「公式戦で40代後半の選手と対戦したのは初めてです」と言われました(笑)
現役の全日本ダブルスチャンピオンと試合を出来たのは光栄な事でした。
社会人になってからの進化
写真:質を意識した練習に取り組む/撮影:ラリーズ編集部
週単位、月単位で「今週は回り込みをやろう」「バックドライブをやってみよう」というふうに取り組んで、2~3ヶ月のスパンで身につけるようにしました。練習では気持ちいいボールが打ちたくなるんですが、ブロックやツッツキなどの基礎技術に特化して点数を取る工夫をしました。試合では気持ちいいボールばかり来ないですから。
ただ上のレベルになるとサービスが利かなくなるんです。そこで重要になるのはブロックですね。一本ブロックが入ればミスしてくれるかもしれない。とにかく台に入れて、一本でも多く返す、食らいつくということを意識しました。
34歳と35歳で全日本社会人に通過できたのは、この工夫があったからだと思います。
写真:工夫した卓球で格上に勝利/撮影:ラリーズ編集部
ドライブよりもミートのほうが直線的でネットに引っかかるリスクはありますが、ラケットにボールが当たったときにナックルになるので、相手は「え、何今の?」という感じでびっくりされます。そうなると、相手がツッツキ打ちに対して無理をして打ってくるようになるので、精神的なダメージを与えられるんです。
写真:岡パンチを武器とする/撮影:ラリーズ編集部
IMPACTというチーム
写真:卓球は一瞬のスポーツから由来したチーム名/撮影:ラリーズ編集部
そこから人を集めるようになって、今年で12年目になります。メンバーは全然エリート選手ではないんですが、皆さん熱意を持って取り組んでいます。人の出入りも少なくて、和気あいあいとやれていますね。
例えば回転の強い下回転は持ち上がりにくいんですが、インパクトを強く速くすることで持ち上げられます。野球やサッカーも球技ですが、インパクトは共通して大事な要素です。このインパクトを大事にしたいなと思い、「IMPACT」という名前をつけました。
写真:若い人と練習することができる環境/撮影:ラリーズ編集部
みなさん仕事で忙しいなかで熱意を持って来てくださっているので、本当に練習メンバーには感謝しています。
家族への感謝
写真:支えてくれる家族のおかげで卓球ができている/撮影:ラリーズ編集部
特に息子の卓球には本当に理解してくれています。私は子供と試合に出るときもあれば別々のときもあります。そんなときは妻に息子を見てもらっています。妻に一番感謝の気持ちを述べたいですね。
あとは、試合で勝って商品券をもらったりしたら、妻と一緒にご飯を食べに行ったりしています。持ちつ持たれつですけど、なるべく妻に負担をかけないような努力はしています。
生涯現役への道
写真:年齢で戦い方を変えていく/撮影:ラリーズ編集部
写真:卓球は生涯続けていきたい/撮影:ラリーズ編集部
今は現状維持はなんとかできるんですが、これからはその後の一工夫が重要だと思うので、サービスの配分や攻守のメリハリなどを意識しようと思っています。日々のオープン戦や予選系の試合に出ながら、最後の一本まで諦めずに食らいついてプレーしたいなと思っています。
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