石川佳純「日本で戦う団体戦は特別」 男女6選手、卓球・チームW杯東京大会へ意気込み | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:左から吉村真晴、水谷隼、張本智和、伊藤美誠、石川佳純、平野美宇/撮影:ラリーズ編集部

卓球ニュース 石川佳純「日本で戦う団体戦は特別」 男女6選手、卓球・チームW杯東京大会へ意気込み

2019.10.17

文:ラリーズ編集部

16日、ナショナルトレーニングセンター・イーストにて、JA全農 2019 ITTFチームワールドカップ東京大会の出場選手記者会見が行われた。男子は倉嶋洋介監督、水谷隼(木下グループ)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)、張本智和(木下グループ)、女子は馬場美香監督、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツ)、平野美宇(日本生命)が登場し、大会に向けての意気込みを口にした。

チームワールドカップは、11月6日~10日の日程で行われ、男女12チームが鎬を削る。大会は男女各4グループで予選を行った後、各グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進む方式だ。

会場は、東京五輪と同じ東京体育館、試合形式も五輪同様に第1試合がダブルス、残り4試合がシングルスと、2020年東京五輪のテスト大会としても位置付けられている。

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各選手がそれぞれ意気込み語る


写真:左から伊藤美誠、石川佳純、平野美宇/撮影:ラリーズ編集部

ドイツオープンを終え15日に帰国し、16日中に女子ワールドカップのため中国へ出発するという平野は「試合が続くが、チームワールドカップではコンディションを整えて、結果を残して、(台風で)被災された方々にも元気を与えるプレーをしたい。目標は優勝」とハードなスケジュールの中でも台風被災者に対する思いを語った。

まだ時差ボケが残っているという石川も女子ワールドカップのため、16日中に中国へ旅立つという日程だ。過密日程となるが「たくさんある試合の中でもチームワールドカップは大きな大会なので、優勝目指して頑張りたい」と力強くコメント。また、「日本で戦う団体戦は、特別なものがある。自信を持ってプレーしたい」と日本代表としての決意を述べた。

一方、スウェーデンOP、ドイツOPと2大会で準優勝を果たした伊藤は「私はチームワールドカップまで(試合がなく)3週間弱あるので、練習をたくさんとしてチームの勝ちに繋げていけたらいい」と充実した表情を見せた。


写真:左から吉村真晴、水谷隼、張本智和/撮影:ラリーズ編集部

男子では吉村が開口一番「僕はいつも通り元気です笑」と会場を和ませ、持ち前のムードメーカーぶりを発揮する。「自分が持っているものをすべて出し切ることが目標。そうすればチームも勢いづいてメダルは必ず取れると思うので、最高の準備をして大会に臨みたい」とチームワールドカップに向けての目標を口にした。

水谷も「最近試合が多くて、世界のトップ選手と毎週のように試合ができているので、自分の状態もわかってきている。自分のプレーをしっかりできればどの国にも勝てるチャンスはある」と自信を覗かせた。

また、2014年世界卓球東京大会以来となる日本での世界大会団体戦については「約1万人近い観客の8~9割が自分たちの応援をしてくれる。その中で試合ができるというのは、選手にとって一番嬉しいしやりがいを感じる」と良いイメージを抱いているようだ。

日本人世界ランキング最高の5位に位置する張本は「他の選手よりも団体戦の経験は少ないが自分の実力を100%出し切って、チームのために点が取れれば」と活躍を誓った。

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チームワールドカップのポイントは?


写真:倉嶋監督/撮影:ラリーズ編集部

倉嶋男子監督は「準々決勝あたりからは本当に苦しい戦いになる。そういった中でキーになるはやはりダブルス。そして団体戦においてはエース(シングルス2本起用)になるものがしっかり点数をあげることがカギになる」と勝つためのポイントを挙げた。


写真:馬場監督/撮影:ラリーズ編集部

馬場女子監督も「打倒中国を目指しているが、その他の強豪国に勝っていかないといけない。今回の大会はダブルスが1番になる。(ダブルスは)非常に重要なので、チームワールドカップまでにダブルスの強化をし、2番がエース同士の対決なので、そこで勝負をかけて勝利を目指したい」と同様にダブルスとエース起用の選手をポイントとして述べた。

1番を取る取らないでは次の選手にかかるプレッシャーが全然違う」と倉嶋監督も語るように、卓球の団体戦において、1番の勝利は1勝以上の価値がある。さらにダブルスは、強い選手同士が組んでも必ず強いというわけではなく、番狂わせも起こりやすい。そのため、このチームワールドカップでは、1番ダブルスがメダルへの鍵となる。

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