3度目五輪へ石川佳純「最高のプレーをしたい」 ロンドン、リオではメダル獲得 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
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2019.12.13

3度目五輪へ石川佳純「最高のプレーをしたい」 ロンドン、リオではメダル獲得

写真:石川佳純(全農)/提供:西村尚己/アフロスポーツ

12月12日、1年に及ぶ東京五輪女子シングルスの代表争いに幕が降ろされた。

五輪のシングルスに出場できるのは1月時点の世界ランキング上位2名。この2枠を懸けた戦いがついに決着し、伊藤美誠(スターツ)石川佳純(全農)がその座を手にした。

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東京五輪シングルス代表争いに決着 石川が平野を振り切り3度目の五輪へ

伊藤が一番乗りで代表権を確実にして以降、石川と平野美宇(日本生命)の世界ランキングを巡るポイント争いは、熾烈を極めた。

12月8日まで行われたノースアメリカンオープンでは、「これが最後のチャンスと心に決めてコートに入った。これでだめでも後悔のない試合をしよう」と吹っ切れた石川が抜群のプレーを見せ、決勝で平野との直接対決を制し優勝。

わずかに石川リードで、勝負は今年最後の国際大会・ITTFワールドツアーグランドファイナルまでもつれ込んだ。1つでも多く勝ち進んだほうが代表権を手にするという緊迫した状況で、戦いの火蓋が切られた。


写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部

先に試合を迎えたのは石川、粘りを見せるも世界女王・劉詩文(リュウスーウェン・中国)に0-4で敗戦。石川敗退の直後に平野は、王藝迪(ワンイーディ・中国)と対戦。勝てば代表当確という状況だったが、王のパワー溢れる卓球に押され、1-4で敗戦となった。

これで2020年1月に発表される世界ランキングで石川が伊藤に次いで日本人2番手となることが確定し、東京五輪のシングルス出場が確実となった

石川は「今は嬉しい気持ちもすごくある。ただ、美宇ちゃんもずっと苦しいレースをしたと思っていて、シングルスに(自分が)出るというということは、出られなかった人もいるということ。その分もやっぱり頑張らないといけない責任も感じている。さらにレベルアップして五輪では最高のプレーをしたい」と平野を慮りながらも東京五輪シングルスでの活躍を誓った。

>>3度目の五輪目指す石川佳純 強さの源は“プロ意識”にあり!?

過去2大会は団体戦でメダル獲得


写真:ロンドン五輪での石川佳純/提供:AFP/アフロ

3度目の五輪出場を決めた石川はシングルスの代表権獲得により、団体戦のメンバー入りも決定。シングルスと団体戦両方での出場が確実となった。

日本代表として長きに渡って活躍してきた石川だが、過去2回の五輪ではシングルスのメダル獲得には至っていない。

19歳で出場したロンドン五輪では、初出場ながらシングルスで準決勝に進出

だが、準決勝では第2シードの李暁霞(中国)に1-4、3位決定戦は馮天薇(シンガポール)に0-4で敗れ、惜しくも4位で大会を去った。メダル獲得の夢には目前で手が届かなかったものの、日本女子過去最高の結果を残した。

団体戦でも福原愛、平野早矢香という2人の先輩とともにハツラツとしたプレーを見せた。準決勝のシンガポール戦ではシングルスとダブルスで2勝をあげ、史上初のメダル獲得に大きく貢献した。

福原愛さん、石川佳純、伊藤美誠
写真:リオ五輪団体で銅メダルを獲得した福原愛氏、石川佳純、伊藤美誠/提供:YUTAKA/アフロスポーツ

2度目の出場となったリオ五輪は、シングルスでまさかの初戦敗退となった。北朝鮮のキムソンイとフルゲームの死闘を演じ、足を攣るシーンもあった中で懸命に戦ったがあと一歩及ばなかった。

一方、シングルスの悔しさを胸に臨んだ団体戦では、大車輪の活躍を見せた。

石川のリオ五輪団体戦での成績は5戦全勝、シングルス敗退のショックを引きずることなくエースとして鮮烈な輝きを放った。準決勝で敗れたドイツ相手にも2勝をあげるなど奮闘、チームを2大会連続のメダル獲得へと導いた。

>>日本卓球史に残る3つの“大逆転劇”とは

チームを率いる石川、目指すは2つのメダル

石川は「卓球界のため」「応援してくれる人のため」と常々語る。

世界ランキングを争うワールドツアーでハードスケジュールが続く中、Tリーグに参戦し国内のファンにもその勇姿を見せ続けてきた。更に、これほどのスター選手でありながら試合後のファンサービスにも非常に積極的なことで知られている。誰もが応援したくなるその姿は、一流アスリートの理想像ともいえるのではないだろうか。

石川佳純(KA神奈川)
写真:Tリーグでも活躍する石川佳純/撮影:ラリーズ編集部

リオ五輪を終えた直後、石川は以下のようにコメントしている。

4年後は団体でもっと引っ張っていけるようになりたいし、シングルスでリベンジしたい」。

東京五輪への決意を胸に第一線で戦い続けてきた石川、その努力がこの土壇場で結実した。


写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部

昨今の日本女子卓球界は、伊藤・平野を筆頭に若手の成長が著しい。経験豊富な石川も選考レースを「本当に長く苦しい、今まで一番厳しく辛いレースだった。頑張りたいのに結果が出ないという苦しい時期が続いたので、本当に精神的にきつかった」と振り返った。

東京五輪について「団体戦はチャンスも大きい。自分自身レベルアップすることと、チームワークも大事になるので、やれることは全部やっていくという気持ち。苦しいレースだったので、自分自身今までで一番成長できていると思う。その姿を五輪ですべて出せるように」と意気込んだ。

3大会連続の団体戦メダル、そして日本女子初のシングルスメダル獲得へ道のりは続く。

「団体戦でチームを引っ張り、シングルスでリベンジしたい」。

リオ五輪後の言葉が現実となる日が、また一歩近づいた。

文:石丸眼鏡

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1
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3
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日本
1
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1
伊藤美誠(日本)
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