文:ラリーズ編集部
今大会では、張本智和(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)のシングルスアベック優勝に加え、女子ダブルスでは石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)ペアが優勝するなど、五輪代表選手が大活躍し、東京五輪に向けて弾みをつけた。
ハンガリーOP 男子シングルス
写真:張本智和/提供:ittfworld
男子シングルス決勝は、張本と宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)による日本人同士の対決となった。1月の全日本選手権決勝と同じ顔合わせとなったこの対決は、第1ゲームを落とすもその後厳しいコース取りで宇田の攻撃を封じた張本が4ゲーム連取し優勝。全日本のリベンジを果たし、五輪代表の意地を見せた。
また、戸上隼輔(野田学園高校)と神巧也(T.T彩たま)がベスト16入り。神は世界ランキング14位のパトリック・フランチスカ(ドイツ)を下す活躍を見せた。
ハンガリーOP 女子シングルス
写真:伊藤美誠/提供:ittfworld
女子シングルスでは、石川佳純が準決勝で鄭怡静(チェンイーチン、チャイニーズタイペイ)と対戦。フルゲームまでもつれ込む接戦となったが、最後は鄭の気迫に押され、ゲームカウント3-4で惜敗。石川はベスト4となった。
決勝では伊藤美誠が準決勝で石川を下した鄭と対戦。伊藤は鄭のサーブと威力のあるフォアハンドに苦しめられるが、高い集中力で要所を抑え、ゲームカウント4-3で逆転勝利。男子の張本と合わせて日本の男女アベック優勝となった。
伊藤の優勝に加え、石川がベスト4、平野、佐藤瞳(ミキハウス)がベスト8、加藤美優(日本ペイントホールディングス)、橋本帆乃香(ミキハウス)がベスト16に入るなど、多くの日本選手が上位に食い込んだ。
ハンガリーOP ダブルス
写真:石川佳純、平野美宇/提供:ittfworld
女子ダブルスは平野/石川が決勝で香港の杜凱琹(ドゥホイカン)/李皓晴(リホチン)を圧倒し、ゲームカウント3-0で完勝。東京五輪団体戦でもペアを組むことが有力視される二人がペア結成以来初となるワールドツアー優勝を果たした。
男子ダブルスには戸上隼輔と宇田幸矢の高校生ペアが出場したが、決勝トーナメント1回戦でインドのACHANTA Sharath Kamal/GNANASEKARAN Sathiyanに惜敗した。
また、混合ダブルスには水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠が出場し、決勝トーナメント1回戦を突破したが、水谷の故障により棄権となった。