読者の記憶に残る卓球界の"大どんでん返し" 名勝負5試合を紹介 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:2018年世界卓球での伊藤美誠(スターツ)/撮影:千葉格/アフロスポーツ

卓球トピック 読者の記憶に残る卓球界の“大どんでん返し” 名勝負5試合を紹介

2020.02.25 文:ラリーズ編集部

日本卓球史に残る3つの大逆転劇について2019年10月に取り上げたところ、多くの反響を頂いた。

前回取り上げた試合以外の印象に残った卓球の逆転劇についてTwitterのリプライで募集すると、読者の皆さんの記憶に残る数々の名試合が寄せられた。

そこで今回、Rallys読者が選んだ大逆転劇の中から5つをピックアップして紹介する。

2012年全日本卓球選手権大会 決勝 吉村真晴vs水谷隼


写真:2012全日本で水谷隼(写真・左)の6連覇を阻止した吉村真晴(写真・右)/撮影:アフロスポーツ

全日本シングルス6連覇を狙う水谷の決勝での対戦相手は、当時野田学園高校3年生の吉村真晴。

試合は、アップダウンサービスからのダイナミックな両ハンドを武器にした吉村が、序盤から有利に進めて3-2とリードするも、水谷が執念の粘りを見せて最終ゲームへと持ち込んだ。

最終ゲームでは序盤とは逆に水谷が有利に進め、10-7と先にマッチポイントを握った。試合を見ていた大半の人が、やはり水谷が優勝かと思ったことだろう。しかし、そこから開き直った吉村がそれまで見せていなかったサービスを使って積極的に攻めていき、5連続得点を決め、見事勝利を収めた。

高校生が水谷の全日本シングルス連覇記録を5でストップさせたこともあり、多くの人に衝撃を与えた試合であった。


写真:2012全日本の水谷隼/撮影:アフロスポーツ

詳細スコア

○吉村真晴(野田学園高/2012年当時)4-3 水谷隼(明治大/2012年当時)
11-9/11-6/6-11/6-11/11-9/5-11/12-10

2014年世界卓球選手権東京大会準決勝 日本vs中国香港 平野早矢香vs呉穎嵐(ウーウィンナム)


写真:2014世界卓球選手権の平野早矢香(ミキハウス)/提供:ittfworld

2014年世界卓球選手権東京大会、31年ぶりの決勝進出を懸けて、日本女子は中国香港との準決勝に挑んだ。試合はトップで石垣が敗れたものの、2番で石川が取り返すというようにお互いに譲らない展開で進んだ。

試合の行方を大きく左右する3番シングルスで、平野は呉穎嵐(ウーウィンナム)と対戦した。序盤から呉のチキータからの両ハンドドライブに苦しみ、平野はゲームカウント0-2と追い込まれてしまう。

第3ゲームも呉がリードする展開で進み、4-9となる。万事休すかと思われたが、呉が勝利を意識して固くなったのを見逃さず、一気に逆転し、第3、4ゲームを取り返した。

最終ゲームはお互い譲らず、1点を取り合うシーソーゲームになるも、最後は呉がフォアドライブを空振りしてゲームセット。日本女子の決勝進出に王手をかける値千金の勝利をもたらした。


写真:2014世界卓球選手権の呉穎嵐(ウ・ウィンナム・中国香港)/提供:ittfworld

詳細スコア

○平野早矢香 3-2 呉穎嵐(ウーウィンナム・中国香港)
8-11/10-12/12-10/11-2/12-10

2016年リオ五輪決勝 日本vs中国 水谷隼vs許昕(シュシン・中国)


写真:リオ五輪での水谷隼/提供:ittfworld

日本男子史上初の五輪での決勝進出を決め、勢いに乗る日本男子の対戦相手は王者中国。

1番で丹羽孝希が馬龍(マロン)に敗れ、0-1で迎えた2番シングルス、水谷は過去国際大会にて当時12戦全敗の許昕(シュシン)と対戦した。

試合は勢いに乗る水谷がゲームカウント2-0とリードするも、そこから許が驚異の粘りを見せ、逆に最終ゲーム7-10と追い詰められてしまう。しかしそこからミドルへの3球目攻撃、バックハンドでのカウンターなど積極的に攻めていき、11-10と再逆転する。最後は許のフォアフリックがオーバーし、13回目の対戦にして見事白星を挙げた。卓球界のみならず日本中が注目する中での大どんでん返しとなった。

水谷はこの勝利でロンドンに続き、リオ五輪でも団体戦は無敗で大会を終えた。


写真:リオ五輪の許昕(シュシン・中国)/提供:ittfworld

詳細スコア

○水谷隼 3-2 許昕(シュシン・中国)
12-10/11-9/3-11/7-11/12-10

2017年アジア選手権大会準々決勝 平野美宇vs丁寧(ディンニン・中国)


写真:2017アジア選手権大会の平野美宇(JOCエリートアカデミー/2017年当時)/提供:ittfworld

2017年アジア選手権大会、当時17歳で世界ランキング11位の平野美宇は準々決勝にて当時世界ランキング1位の丁寧(ディンニン・中国)と対戦した。

試合は序盤から丁のしゃがみ込みサービスからのパワフルなフォアドライブに押され、ゲームカウント0-2とリードされてしまう。しかし、開き直った平野はハイリスクな両ハンドカウンターを次々と決め、各ゲーム大接戦ではあるものの3ゲームを連取し、試合をひっくり返した。

当時絶対的王者であった丁寧を撃破したことにより、一気にその名を世界に知らしめた試合となった。


写真:2017アジア選手権大会の丁寧(ディンニン・中国)/提供:ittfworld

詳細スコア

○平野美宇 3-2 丁寧(ディンニン・中国)
3-11/12-14/11-9/16-14/12-10

2018年世界卓球選手権スウェーデン大会決勝 日本vs中国 伊藤美誠vs劉詩雯(リュウスーウェン・中国)


写真:2018世界卓球選手権の劉詩雯(リュウスーウェン・中国)/提供:ittfworld

2018年世界卓球選手権スウェーデン大会、悲願の優勝を目指す日本女子は劉詩雯、丁寧、朱雨玲を擁する中国と決勝で対戦した。トップバッターを託された伊藤は劉詩雯(リュウスーウェン)と相対した。

試合は伊藤が幸先よく1ゲームを先取するも、2ゲーム目からは劉のロングサービスに苦戦。ラリーで打ち抜くことも徐々に難しくなり、第2、第3ゲームを連続で失った。後がない伊藤は強気の攻撃へと切り替え、第4ゲームを奪取。勝負を最終ゲームに持ち込んだ。

最終ゲーム、1-5とリードされる苦しい展開から劉のスマッシュをスマッシュで返すスーパープレーを見せ、何とか点差を縮めていく。しかし、8-10と先にマッチポイントを握られてしまう。ここから伊藤は、バックハンドを起点とした怒涛の攻撃で4連続得点を決め、劣勢を跳ね返し勝利を収めた。


写真:2018世界卓球の伊藤美誠/提供:ittfworld

チーム自体は1-3で敗れたものの、王者中国の一角を決勝の舞台で破ったこの試合は、世界に衝撃を与えたものとなったはずだ。

詳細スコア

○伊藤美誠 3-2 劉詩雯(リュウスーウェン・中国)
11-9/8-11/5-11/11-8/12-10

男子ランキング
2020.09.26
世界
日本
1
樊振東(中国)
17915 pt
2
許キン(中国)
17260 pt
3
馬龍 (中国)
15525 pt
1
張本智和(日本)
13245 pt
2
丹羽孝希(日本)
9570 pt
3
水谷隼(日本)
9045 pt
女子ランキング
2020.09.26
世界
日本
1
陳夢 (中国)
17915 pt
2
伊藤美誠(日本)
15440 pt
3
孫穎莎 (中国)
15165 pt
1
伊藤美誠(日本)
15440 pt
2
石川佳純(日本)
11100 pt
3
平野美宇(日本)
10815 pt