文:ラリーズ編集部
国際卓球連盟(ITTF)が、20日、「Hana Goda, rewriting the annals of Africa」というタイトルでエジプトの12歳、ハナ・ゴーダの活躍を取り上げた。近年、急速に実力を伸ばしているハナ・ゴーダは、15歳以下女子世界ランキングで1位に輝いている“アフリカの天才少女”だ。
U15世界ランク1位の天才少女
ハナ・ゴーダは、U15とは言え世界ランキング1位の座を獲得した初のアフリカ人選手であり、エジプト初の卓球五輪メダリストへと期待がかけられている逸材だ。
「私は五輪代表になって、頂点に立ちたいと思っています。ディナ・メシュレフ選手(4月世界ランキング32位)とオマー・アサール選手(同38位)は私のお手本となっています」と将来の目標とともに尊敬する選手としてエジプトのトップ選手2人の名を挙げた。
写真:ハナ・ゴーダ(エジプト)/提供:ittfworld
12歳ながら2020年の世界卓球選手権釜山大会のエジプト代表メンバーに選ばれており、「エジプトのシニアチームとして韓国に行けることをとても嬉しく思っています。とても興奮していますし、韓国での挑戦を楽しみにしています。ディナ・メシュレフ選手と一緒のチームで参加できることをとても光栄に思っています。世界選手権での経験は、2024年のパリ五輪に出場するという私の夢を達成するのに役立つと信じています」と本人も意気込んでいる。
アフリカの他選手たちも絶賛
ハナ・ゴーダは、2020年の目標として「カデットで1位をキープし続けることと、ジュニアでの順位を上げることです。また、今年のワールドカデットチャレンジでチャンピオンになりたいと思っています」とコメントしている。
写真:ハナ・ゴーダ(エジプト)/提供:ittfworld
ハナ・ゴーダに対し、リオ五輪でアフリカ勢初のベスト8に入ったナイジェリアのクアドリ・アルナは「彼女は、間違いなく素晴らしい選手であり、アフリカ国内大会や国際大会をすぐに制覇するだろう」とポテンシャルの高さを評価している。また、エジプト女子のエース、ディナ・メシュレフも「試合に対する情熱、才能や忍耐力、そして15歳以下での実績などすべては彼女が将来偉大な選手になることを示しています」と絶賛している。
日本でもシニアの部で結果を残す15歳の木原美悠や14歳の小塩遥菜(ともにJOCエリートアカデミー/星槎)、韓国でもチームワールドカップに出場し、現在世界ランキング94位の15歳・申裕斌(シンユビン)など、若手の台頭が著しい中が、アフリカにも注目の存在が現れた。パリ五輪に向け、ハナ・ゴーダの名を覚えておいても損はないだろう。