文:ラリーズ編集部
国際卓球連盟(ITTF)は15日、10月1日の新体制よりスウェーデン男子ナショナルチーム監督にヨルゲン・パーソン氏が就任すると発表した。パーソン氏は、1991年の世界卓球千葉大会で世界チャンピオンに輝いた往年の名選手だ。
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スウェーデン往年の名選手が10月より新監督に
現在54歳のパーソン氏は、世界選手権で4度の金メダルを獲得した際のスウェーデン男子チームのメンバーであり、チームワールドカップでは3度、ヨーロッパ選手権では6度の金メダルを獲得している。さらに、個人戦でも1986年のヨーロッパ選手権、1991年の男子ワールドカップで金メダルを獲得している。
直近では、ラスベガスで開催された2018年の世界ベテラン卓球選手権の男子シングルス50~54歳の部で優勝するなど、まだまだその実力は顕在だ。
写真:ヨルゲン・パーソン氏/提供:ittfworld
1988年ソウル五輪から7大会連続で五輪出場を果たしており、現在はITTF理事会のメンバーも担っている。
「中国をもう一度倒す」
スウェーデン卓球協会のミカエル・アンダーソン氏は「私たちはヨルゲン・パーソン氏との契約にとても満足しています。男子はチーム内の競争が激しく、非常にポジティブな傾向にあります。我々は、ヨーロッパ選手権、世界選手権、五輪のいずれかで少なくとも1つの金メダルを獲得することを目標にしています」とコメントした。
写真:ヨルゲン・パーソン氏/提供:ittfworld
パーソン氏は「私たちはここ数年の間に、倒すのが難しいとされているドイツに良いチャンスがあると信じています。我々は常にメダルを目指していますし、ドイツに勝つことだけでなく、長期的な目標はもちろん中国をもう一度倒すことです。我々は良い計画を立てているし、歴史を繰り返すことができると信じている」と古豪復活に向け、意気込んだ。
現在、スウェーデンには世界選手権で準優勝を果たしたマティアス・ファルク(4月世界ランキング9位)や、TリーグT.T彩たまに所属する世界ジュニア銀メダリスト、トルルス・モーレゴード(同104位)ら実力ある選手が揃いつつある。パーソン氏の就任でスウェーデンの勢いは更に加速していくだろう。
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