卓球ニュース 【東京2020期待の星】国際大会2連勝の20歳芝田沙季、五輪代表争いに食い込めるか
2018.04.05
快進撃を続ける次世代の新星、芝田沙季
芝田沙季は1997年生まれの20歳で、千葉県出身。
小中学生時代は千葉の千城クラブで練習を積み、高校は大阪・四天王寺高校に進学。インターハイ団体王者である四天王寺高の中でもまれて実力をつけ、インターハイシングルスでは二年連続3位につけた。高校卒業後はロンドン五輪銀メダリストの平野早矢香らを輩出し、強豪選手が多く在籍するミキハウスに入社し、卓球漬けの日々を送る。
芝田のプレーは、男子卓球のような力強い攻撃プレーが魅力だ。1,2年前は100位前後だった世界ランクは急上昇し、2018年4月では24位。日本女子では9番目につける。
芝田沙季の主な戦績
2015年インターハイ 女子シングルス・ダブルス3位
2017年ベルギーオープン 女子シングルス優勝
2018年ドイツオープン U21女子シングルス優勝
2018年スペインオープン 女子シングルス、U21女子シングルス優勝(2冠)
2018年3月に行われたドイツオープンU21で優勝、スペインオープンでは女子シングルスとU21の2冠を達成し、勢いに乗っている。
>>【早田ひな#3】“黄金世代”から見た「今、日本の卓球が強いワケ」
芝田沙季の全日本2018の戦績
女子シングルス ベスト16
シングルスは6回戦で平野美宇との大接戦の末、ゲームカウント3-4で敗れてベスト16に終わった。来年以降の上位進出が期待される。
勢いの止まらない芝田。今後の活躍に注目。
伊藤美誠、平野美宇ら若手選手のように幼いころから全国的に活躍し注目を浴びてきた訳ではない芝田だが、近年急成長し世界ランク20位圏内にも手に届くところまで力をつけた。日本女子は選手層が厚く、熾烈な代表戦いとなることは必至だ。20歳のダークホース芝田沙季は虎視眈々と代表権を狙う。
>>【連載】なぜ中国は卓球が強いのか?<Vol5. 村上恭和>
文・松本純(Rallys編集部)
写真:千葉格/アフロ