文:ラリーズ編集部
2月23日、卓球・ドイツブンデスリーグ1部チームに加盟しているノイウルムは、2023‐2024シーズンの申請を行わず、ブンデスリーグ(以下TTBL)から撤退することを決定した。
ノイウルムが撤退
事態の発端は、ノイウルム所属のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)、林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)がTTBL規定に違反し、他国のリーグに出場したため、罰金と試合出場停止の罰則をTTBLから科されたことだ。
写真:トルルス・モーレゴード(スウェーデン)/提供:WTT
この罰則に対し、ノイウルムのフロリアン・エブナー氏は、「リーグが適切に機能しておらず、契約がクリーンで一貫していないと確信している」とTTBLを批判。
またドイツ代表で、ノイウルム所属のドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)は、TTBLと、TTBL監督委員会委員長のアンドレアス・プロイス氏を批判するコメントを、自身のFacebook、Instagramに投稿した。
主な内容としては、プロイス氏がブンデスリーグ1部チームのボルシア・デュッセルドルフの監督と、TTBL監督委員会委員長を併任していることに触れ、個人的な利益に繋がるのではないか、と批判したという。
なお現在、Facebookの投稿は削除され、Instagramの投稿は文言が変更されている。
写真:林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
これらのコメントに対し、TTBLのニコ・シュテーレ氏は、「ブンデスリーグのルールは、競争の完全性を保護するものであり、故意にルールを変えたり破ったりすることはできない」と主張。ノイウルム側が、11月の会議ではTTBL規約に反対しなかったことも指摘したという。
またオフチャロフのコメントについては、「プレウス氏はTTBL監督委員会による重要な決定に関して、ブンデスリーグの発展よりもクラブの利益を優先したことは一度もなかった」とコメントした。
一連の騒動を経て、ノイウルムは23日に、ブンデスリーグ2023‐2024シーズンの申請を行わず、撤退することを発表した。なおノイウルムは、ヨーロッパチャンピオンズリーグには出場予定だという。
2019年にブンデスリーグに突如参戦したノイウルムだったが、4シーズンのみの参戦となり、撤退が決まった。
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