文:ラリーズ編集部
3日、元日本代表の卓球選手の上田仁が、自身のSNSで今シーズン限りでの現役引退を発表した。
上田仁が現役引退
現在33歳の上田は、青森山田中高、青森大学でプレーし、インターハイや全日学、全日本選手権などの数々の全国大会で表彰台に上ってきた日本トップレベルのプレーヤーの一人。2018年にはチームワールドカップ日本代表に選出され、最高世界ランキングは23位をマークしていた。
2022-2023シーズンまではTリーグを中心にプレーしていたが、2023-2024シーズンからはドイツに拠点を移し、ドイツブンデスリーガのケーニヒスホーフェンで主力選手として活躍している。
写真:上田仁(個人)/提供:WTT
そんな上田は2024-2025シーズンをもって現役を引退することを表明。自身のSNSに「休養した時から常に頭の片隅に引退という言葉がありましたが、『このままでは終われない』という思いと、周囲の方々の支えによって、これまで選手を続けることができました」と綴り、現役生活を振り返った。
写真:上田仁(写真右)と戸上隼輔/提供:株式会社HLBスポーツ
また、同時に上田はパリ五輪日本代表の戸上隼輔(井村屋グループ)のプライベートコーチ就任も発表。戸上は現在、上田と同じくドイツブンデスリーガを主戦場としており、WTTをはじめとした国際大会で活躍している。
戸上は「上田さんのような経験豊富な方と一緒に取り組めることは、自分にとって非常に心強いです」とコメントしており、上田とのタッグには大きな期待が集まる。
上田仁のX(旧Twiiter)
【ご報告】 pic.twitter.com/XEEwOfUS2V
— 上田仁 /JIN UEDA (@Ueda1210JIN) March 3, 2025
HLBスポーツのX(旧Twiiter)
プロ卓球選手・戸上隼輔(井村屋グループ)は、このたびプロ卓球選手として国内外で活躍中の上田仁氏とプライベートコーチ契約を締結しました。
詳細はこちらhttps://t.co/0sHwiTF518 pic.twitter.com/POihCJHcQ6
— HLBスポーツ (@hlbsports) March 3, 2025
上田仁コメント
現役引退
皆様いつも温かいご声援をありがとうございます。私は今シーズンをもって現役選手を引退いたします。
休養した時から常に頭の片隅に引退という言葉がありましたが、「このままでは終われない」という思いと、周囲の方々の支えによって、これまで選手を続けることができました。ドイツでの生活の中で、自分が選手であり続けるよりも挑戦してみたいと思うものを見つけ、悔いなくこのようなご報告ができることを嬉しく思っております。
どんな時も変わらず支えていただいた株式会社タマス様、ドイツへの挑戦を後押ししてくださいました株式会社シェークハンズ様をはじめ、家族、仲間、幼少時代から現在に至るまで在籍したチームの皆様、指導者の方々、応援してくださったファンの皆様、そして卓球を通じてこれまで出会えたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
卓球を始めてから30年、決して良いことばかりではなかった選手生活ですが、今はすべてが自分にとって必要なことだったと思うことができます。
引退後は戸上隼輔選手(井村屋グループ)の専属コーチとして活動いたします。経緯などは卓球レポートのインタビューでお話ししましたのでご読いただけますと幸いです。
残りの選手生活、ドイツで1試合でも多くプレーしている姿をお見せできるように引き続きプレーオフ進出を目指します。
最後までご声援いただけますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
コーチ就任
現役生活の最後のシーズンを戦いながら、次のステージで戸上選手と共に新たな挑戦に取り組めることを非常に嬉しく思います。
戸上選手は、若くして大きな可能性を持ち、卓球に対する情熱と向上心が非常に強い選手です。私がこれまで培ってきた経験と知識を最大限に活かし、彼の持つポテンシャルをさらに引き出すことができるよう全力でサポートします。
一緒に世界の頂点を目指し、新しい歴史を作っていきます。
戸上隼輔コメント
パリオリンピックを終えて、自分のプレーを次のレベルに引き上げるために何が必要かを改めて考えるようになりました。上田さんのような経験豊富な方と一緒に取り組めることは、自分にとって非常に心強いです。
これまでの実績に満足することなく、上田さんから多くのことを学び、自分の技術と戦術をさらに磨いていきたいと思います。世界の頂点を目指して、日々の努力を惜しまず頑張っていきます。