文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2018/19シーズン プレーオフファイナル 3月17日(日)両国国技館>
17日、卓球新リーグ・ノジマTリーグ女子「プレーオフファイナル」木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)と日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)の頂上決戦。先の第3ゲームの大接戦を早田が制し、日本生命にとって勝てば女王という注目の一戦に、KA神奈川・石川がプレッシャーに打ち勝った。
女王決定戦の名にふさわしいラリー戦
運命の第4マッチは、負けられないKM神奈川を背負うエース石川佳純と、チームに勝利に導きたい前田美優の対決。ともに左利きである両者は、この頂上決戦の場がTリーグ初対決となった。
第1ゲームは、序盤から最後まで、取られては取り返す大接戦に。デュース戦にもつれこみ最後の一球まで勝負が見えない戦いだったが、最後は石川が気迫のこもった鋭いバックハンドでこのゲームを制した。
第2ゲームは、前田が怒涛の攻撃に出て、一気に6-0まで点差をつける。会場がどよめくほどのラリー戦を前田が制するなど、気迫あふれるプレーで石川を圧倒するが、石川も負けてはいない。冷静かつ巧みなカウンターで前田の攻撃を阻む。8-6まで迫られた前田はタイムアウト。タイムアウト後またもデュースにもつれ込むが、最後は前田が気迫あふれるプレーで辛勝。ゲームカウントを1-1に戻した。
12-10、10-12と、得点上も互角の2ゲームを終え、迎えた第3ゲーム。僅かにリードを続ける石川に前田が食らいつく展開に。対する石川は、冷静さを保ちながら、追いつかれては加点し、わずかなリードを守る。またもデュースにもつれこんだこの一戦は、石川が意地でものにする。
まだまだ勝負は分からない。
迎えた第4ゲームは、ゲームカウント2-1とこのマッチの勝利に王手をかけた石川が、吹っ切れたように攻撃力を増してきた。コースを突きながら畳みかけるような連続攻撃を繰り出し、前田の追随を許さず11-5でこのゲームを制した。
石川の勝利で、マッチカウントは2-2となり、女王決定の命運はビクトリーマッチに持ち越されることになった。注目の最終決戦が始まる。
これまでのスコア
KA神奈川 2-2 日本生命
石川佳純/木原美悠 1-2 ○常晨晨/蒋慧
11-8/7-11/11-13
○杜凱琹 3-2 平野美宇
11-5/6-11/14-12/7-11/11-9
袁雪嬌 2-3 ○早田ひな
8-11/11-9/9-11/11-3/17-19
○石川佳純 3-1 前田美優
12-10/10-12/12-10/11-5