スマホ1台で卓球観戦を楽しめる時代に 「スポーツ×5G」にさらなる期待も | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:卓球観戦もスマホの普及で変化/撮影:ラリーズ編集部

卓球ニュース スマホ1台で卓球観戦を楽しめる時代に 「スポーツ×5G」にさらなる期待も

2020.01.09

文:石丸眼鏡

ここ数年、卓球の人気と注目度が高まっている。

ロンドンとリオ、2つの五輪でのメダル獲得を皮切りに水谷隼(木下グループ)、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツ)、張本智和(木下グループ)らスター選手が続々誕生、野球やサッカーにも劣らない知名度を誇る選手が複数存在するのが当たり前の状況になりつつある。


写真:リオ五輪で銅メダルを獲得した水谷隼/撮影:青木紘二/アフロスポーツ

人気スポーツバラエティ番組に出演したり、ニュースで報道されたりと、日常生活の中で彼らの名前を目にすることも珍しくなくなった。アスリートの人気調査で石川らがランクインするのも、もはや見慣れた光景だ。

東京五輪に向けた卓球界の盛り上がりとともに、インターネット、スマホの普及も相まって、卓球観戦を身近に楽しめる時代になっている。

>>地上波中継もあったグランドファイナルの大会報道記事はこちら!

テレビ中継も増加傾向


写真:明暗を分けたノースアメリカンOP/提供:ITTF/アフロ

東京五輪シングルスへの出場を懸けた代表権争いはテレビ、新聞をはじめ多くのメディアで大きく報道された。

水谷、石川、張本、丹羽孝希(スヴェンソン)、平野美宇(日本生命)らが出場したITTFワールドツアー・グランドファイナルは地上波生中継されるなど、卓球というコンテンツへの注目の高まりを実感することも少なくない


写真:グランドファイナルでの平野美宇(日本生命)/撮影:西村尚己/アフロスポーツ

五輪イヤーの2020年、3大会連続のメダル獲得が期待される卓球への注目はさらに高まっていくことだろう。

テレビで卓球の試合を目にする機会は年々増えてきているが、ひと昔前は五輪と全日本選手権が中継されている程度だった。

2005年からテレビ東京系列で世界選手権の放送が開始されると、徐々にテレビでの露出が増加した。現在は、五輪や全日本選手権だけでなく、Tリーグやジャパントップ12も地上波中継されるようになっている。BSやCSでの中継も含めると、テレビでの観戦機会はかなり多いはずだ。

>>張本智和、初の卓球五輪代表へ 「新たなスタートだと思って頑張りたい」

インターネット・スマホ時代の卓球観戦


写真:ネット中継も多いTリーグは2ndシーズンを迎えた/撮影:ラリーズ編集部

テレビでの露出が拡大している一方で、インターネットでの試合観戦も急速な発展を遂げている。

ITTFは独自の動画サイトでワールドツアーの映像を配信、TリーグもdTVチャンネルやAmazonPrimeVideoで中継を開始している。

日本卓球リーグや学生の大会など、従来は映像を入手しにくかった試合も動画配信サイトLaboliveが配信を行うなど視聴環境が充実している。卓球観戦ツールは増える一方だ。

>>「緑の技術者集団」Laboliveの1日に密着

関連情報の摂取も容易に


写真:表彰式後にスマホで自撮りする伊藤美誠と早田ひな/撮影:千葉格/アフロ

試合や選手の情報を取得する方法も多様化してきた。

Yahoo!ニュース、LINEニュース、スマートニュースなどのニュースアプリでも、スポーツ紙や卓球専門媒体による報道、インタビュー、コラム記事が増えている。誰でも簡単に卓球関連情報を手に入れられる環境が整ってきたといえる。

スコアや過去の対戦履歴などのスタッツも、ITTF、日本卓球協会、Tリーグ、日本リーグなどの公式サイトにアクセスするだけで簡単に知ることができる。

今やスマホ1台あれば、卓球ファンが十分満足するだけの情報を得ることが可能になった。公式サイトやSNSで試合情報を入手し、ネット中継で試合を観戦するもよし、チケットを購入して現地観戦するもよし。試合結果やスタッツの確認、選手のコメントを試合中、試合後にチェックすることまで、手の中で完結できる時代なのだ。

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5G時代到来、新たなスポーツ観戦の形も


写真:5G時代のスポーツ界はどうなるのだろうか/撮影:AP/アフロ

インターネット、スマホの普及により、誰でも簡単に情報を手に入れることができる便利な時代が訪れた。

2020年は新しい通信システム「5G(第5世代移動通信システム)」を利用した商用サービスの発展が見込まれ、「スポーツ×5G」にも大きな期待がかかっている。

高速、大容量の通信を可能にする5Gは、リアルタイムで楽しむスポーツ観戦との親和性が高いとされている。遅延の解消はもとより、これまでにない観戦スタイルにも期待がかかる。

その1つが「自由視点観戦」だ。1つの試合を数十台のカメラで撮影し、即座に合成しユーザーへ提供。ユーザーは自分の好きな視点から試合を観戦することができる。

また「AR(拡張現実)」「VR(仮想現実)」を使った没入感のある試合観戦も5Gの技術を用いることで実用化が期待されている。

今年はいよいよ東京五輪、卓球をはじめスポーツを取り巻く環境はさらに進化していくはずだ。東京五輪で日本選手がメダルを獲得する瞬間、そして今後来たる5G時代、我々ファンはどんな楽しみ方で卓球観戦をしているのだろうか。

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