【卓球・宇田幸矢】水谷、丹羽に続け 明大でパリ五輪目指す | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:宇田幸矢/撮影:ラリーズ編集部

卓球ニュース 【卓球・宇田幸矢】水谷、丹羽に続け 明大でパリ五輪目指す

2020.03.02

文:川嶋弘文(ラリーズ編集長)

卓球男子の宇田幸矢(18)が中学1年生から所属したJOCエリートアカデミー(エリアカ)を修了し、4月から明治大学に進学する。

宇田は今年1月の全日本卓球選手権シングルスで初優勝し、世界選手権代表入り。2月のハンガリーオープンでも自身初のワールドツアー決勝進出を果たすなど、今、最も勢いのある卓球アスリートの一人だ。

宇田の魅力は、左腕から繰り出されるパワフルな(フォアとバック)の両ハンド攻撃。そのポテンシャルの高さは幼少期より注目されていたが、エリアカでの6年間で心技体ともに大きく成長し、世界ランキングも50位まで上げてきた。

見据えるのは4年後のパリ五輪。そのための直近の目標は「世界ランキング30位以内」と明確だ。

そのために宇田が進学先に選んだのが明治大学だ。

五輪メダリスト 水谷隼、丹羽孝希を輩出した明治大学卓球部へ


写真:宇田はワールドツアーでダブルスを組む戸上隼輔(右)と4月から明治大学で同級生となる/提供:ittf
進路選択の理由について宇田は「明治大学卓球部は全国のトップ。先輩に水谷選手、丹羽選手がいてオリンピックに出場して世界のトップで戦っている選手を輩出している。同じようになるなら明治に行くしか無い」とコメントしている。

実際、今年の世界卓球選手権釜山大会(3月から6月に延期)の日本男子代表メンバーは、宇田と張本を除く3選手(水谷、丹羽、森薗)が明大OB勢だ。

宇田を専属コーチとして指導してきた父・直充氏も「世界を目指すために明治に行かせてもらうという気持ち。今ジュニアの中国選手と対等に戦えているが、中国選手はここから伸びる。パリに向けて、幸矢にとって一番大事な4年間」とし、明治大学の高山監督と連携し、引き続き指導には関わるという。

大学生になってもワールドツアー優先。世界中を転戦しながら、授業に練習に忙しい日々は続く。

幸いなことに宇田が4月から拠点とする明治大学卓球部の寮は、宇田の実家から徒歩3分の距離にあるという。

自らを極限まで追い込み続けるアスリートにとって、ちょっと疲れた時、すぐに実家に帰省できるのは安心材料の1つだろう。そんな時は、実家で充電をし、一歩一歩前に進んで欲しい。宇田の大学4年間での成長が楽しみだ。

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