香川県善通寺市は、弘法大師空海の生誕地であるが、黒板アートを至るところで目にする“黒板の町”であることはあまり知られていない。
写真:善通寺市にある黒板アート/提供:大恵健人さん
尽誠学園卓球部3年生の大恵健人主将から「こんな取り組みをしています」と情報をもらったのは、廃校の黒板を卓球台として再利用する“黒板卓球プロジェクト”についてだった。
黒板を、卓球台に?
大恵さんに話を聞いた。
「黒板と卓球台って似てない?」
廃校になった旧善通寺西高の黒板を卓球台として再利用することで、地域活性化を目指すプロジェクトを始めていたんです。
「なんか、黒板って卓球台に似てない?」と地域おこし協力隊のお2人が話したのがきっかけだと聞いてます。
写真:善通寺市地域おこし協力隊の中川裕太さん(左)と臼井俊行さん(右)/撮影:ラリーズ編集部
卓球をやっている人がどう感じるか
すると、市の政策課の方から“それはすぐには難しいかもしれないけれど、いま黒板卓球プロジェクトというものが地域おこし協力隊の方が始めているので、ぜひ力を貸してほしい”とお返事をいただいたんです。
地域おこし協力隊のお二人にも“ぜひ、卓球をやっている人がどう感じるかを知りたい”と言ってもらって。
写真:黒板卓球台/提供:善通寺地域おこし協力隊
当てるだけのラリーは、普通の卓球台より続けやすいかもしれません。自分のほうに飛んできてくれるので。
ただ、回転をかけるとむちゃくちゃ伸びるので、奥に来ると相当取りづらいです(笑)。
写真:黒板卓球プロジェクト/提供:大恵健人
黒板卓球台は、一番低いところは普通の卓球台より低いので。
11月にイベントで黒板卓球を置いたとき、まだぎりぎり台から頭が出るくらいの身長のお子さんが遊ぶときに、ネットを外して横でピンボールみたいにして楽しんでいました。
写真:黒板卓球プロジェクト/提供:大恵健人
ネットを切るのが大変だった
2号機からは「いわま黒板製作所」の社長の快諾をいただき、今はすべて、いわま黒板製作所の倉庫に置かせていただいています。
今後の課題は何かありますか。
周りの目が気になるのかもしれません。
今後は市内の空き家活用方法としても黒板卓球台を活かせれば、高齢者の方の運動不足解消や、多世代交流の役に立てると思っています。
ぜひ黒板卓球台で打てる日を楽しみにしています。
こちらこそありがとうございました。
写真:黒板卓球台を制作する地域おこし協力隊/提供:善通寺市地域おこし協力隊