文:ラリーズ編集部
13日、2020年全日本卓球選手権大会(以下、全日本)が大阪市の丸善インテックアリーナで開幕した。初日は男子ジュニアの部1回戦と女子ジュニアの部2回戦まで、混合ダブルスの2回戦までが行われた。
森薗/伊藤ペア 完勝で3回戦へ
男子ジュニアの部では前出陸杜(松生TTC)、濱田一輝(愛工大名電高)ら、実力者が順当に勝ち進んだ。また、小学6年生の吉山和希(TC中原)が高校生を倒して、2回戦へと駒を進めた。
女子ジュニアの部も、張本美和(木下グループ)、菅澤柚花里(四天王寺高)を筆頭に実績のある選手が、3回戦へ進んだ。
写真:2020全日本の森薗政崇(写真左)と伊藤美誠(写真右)/撮影:ラリーズ編集部
全日本3連覇がかかった森薗政崇(BOBSON)/伊藤美誠(スターツ)ペアが登場した混合ダブルスでは、その森薗/伊藤ペアが、初戦となった2回戦を3-0のストレート勝ち。ブランクを感じさせないプレーを見せ、順当に3回戦進出を決めた。
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2日目見どころ
大会2日目となる14日には、男子・女子ジュニアシングルスの部3回戦まで、混合ダブルス4回戦まで、男子・女子ダブルス2回戦まで、女子シングルス1回戦が行われる。
男子ジュニアの部
3回戦まで行われる男子ジュニアの部では、スーパーシード選手がいよいよ登場する。注目は、高校1年生ながら2019年インターハイ準優勝に輝いた篠塚大登(愛工大名電高)だ。
前回大会で中学生ながらジュニアの部でベスト8に輝いた篠塚。昨年は、国際大会への出場を増やし、世界の実力者たちとしのぎを削ってきた。世界で得た経験を活かして、まずは3回戦突破を目指す。
女子ジュニアの部
男子ジュニアの部と同じく3回戦まで行われる女子ジュニアの部でも、スーパーシード選手が登場する。注目はやはり、前年度優勝者の出澤杏佳(大成女子高)だ。
昨年の全日本ジュニアの部でシェーク表粒という驚異の戦型で優勝を果たした出澤は、シェーク裏裏全盛の卓球界に衝撃を与えた。あれから1年。アジアジュニア選手権シングルス3位など、出澤は女王の名に相応しい活躍を続けてきた。狙うは石川佳純(全農)以来となる全日本女子ジュニアの部連覇だ。
混合ダブルス
写真:2020全日本の張本智和(写真右)と長﨑美柚(写真左)/撮影:ラリーズ編集部
4回戦まで行われる混合ダブルス。森薗/伊藤ペアにはもちろん注目だが、張本智和(木下グループ)/長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)ペアにも注目したい。
初日の2回戦は横谷晟(愛工大名電高)と浅井一恵(桜丘高)の実力派ペアを3-0で完封。前回大会決勝で敗れた森薗/伊藤ペアにリベンジする準備は整っている。
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男子ダブルス
2回戦まで行われる男子ダブルス。TリーグのT.T彩たま所属の神巧也/松平健太ペアや木下マイスター東京所属の田添健汰/田添響(共に木下グループ)ペア、2018年度全日学優勝の硴塚将人/緒方遼太郎(共に早稲田大学)ペア、昨シーズン4冠を達成した東京アート所属の吉村和弘/坪井勇磨など、1,2回戦から実力者が登場する。
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女子ダブルス
男子ダブルスと同じく2回戦まで行われる女子ダブルス。中でも注目は、2019年グランドファイナル優勝の長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(JOCエリートアカデミー)ペアだろう。
昨シーズン、数多くのワールドツアーに参戦し、常に上位に入賞していた長﨑/木原ペア。スーパーシードの選手と同等の実力があるこのペアは、3回戦進出はもちろん、それ以上の試合を見据えている。
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女子シングルス
写真:2020全日本選手権の張本美和/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス1回戦には、初日のジュニアの部で好調を印象づけた張本美和やアジアカデット選手権シングルス3位の赤江夏星(貝塚第二中)ら若手の有望株が多数出場する。年上の選手たちに、彼女らがどのように戦っていくのか、注目だ。