全日本見どころ・戸上隼輔編 昨年の悔しさバネに優勝目指す<全日本卓球2021> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:戸上隼輔(明治大学)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 全日本見どころ・戸上隼輔編 昨年の悔しさバネに優勝目指す<全日本卓球2021>

2020.12.30

文:ラリーズ編集部

昨年度の全日本では五輪シングルス代表の丹羽孝希(スヴェンソン)を倒し、3位に入賞した戸上隼輔(明治大学)。準決勝では同じく五輪シングルス代表の張本智和(木下グループ)をフルゲームまで追い詰めた。

Tリーグでは、五輪シングルス代表の張本智和に対して2勝をあげ、今期は通算8勝3敗と好調ぶりを見せている。

今年度から名門・明治大学の門をたたいた戸上だが、今年はどんな試合ぶりを見せてくれるのか、今年の山場を詳しく紹介する。

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最初の難関:Tリーガーひしめくベスト8決定戦

ベスト8決定戦では、曽根翔(愛工大名電高)、上田仁(岡山リベッツ)、田添健汰(木下グループ)のいる山の勝者との対戦となる。

まずは前回の全日本でベスト16に入った曽根に注目しよう。昨年12月にT.T彩たまと契約合意し、12月10日にはダブルスでTリーグに出場し、初戦を白星で飾っている。また通算成績シングルス1勝1敗、ダブルス3勝2敗という結果を残している。


写真:曽根翔(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

前回大会では、戸上はベスト8決定戦で曽根翔と対戦し、4-2で下した。今回もベスト8決定戦で相まみえることとなるのか。


写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

またこの山では、ノーシードで上田仁が登場する。2020年11月に396日ぶりのTリーグ公式戦復帰戦を果たした上田。復帰以降はシングルスで3勝3敗の結果を残している。2018年には卓球チームワールドカップの日本代表として熱い試合を繰り広げ、卓球界を盛り上げてくれた。ノーシードから勝ち上がり、戸上の壁となるのか。

準々決勝・丹羽孝希との再戦か

準々決勝に進出すると、丹羽孝希がいる山の勝者と対戦することとなる。やはり上がってくる可能性が高いのは、東京五輪シングルス代表の丹羽であろう。


写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部

前回大会では張本とともに優勝候補にあげられていた丹羽に対して、戸上が威力のある両ハンドを繰り出し、ストレートで丹羽を退けた。

また今季のTリーグでも2度対戦しており、2度とも丹羽に土をつけている。最近の試合では戸上に分があるように見えるが、戸上がTリーグに続き勝利をあげるのか、それとも丹羽が五輪代表の意地を見せるのか。

最大の難関:準決勝・明治大学の同級生対決か

準決勝では、宇田幸矢(明治大学)、森薗政崇(BOBSON)、松山祐季(愛工大)、吉村和弘(東京アート)のいる山の勝者と対戦する。

ここでは宇田に注目しよう。宇田は前回大会の覇者であり、戸上が準決勝でフルゲームの末に敗れた張本智和に対して、宇田は決勝でフルゲームで勝利し、優勝してみせた。


写真:宇田幸矢/撮影:ラリーズ編集部

戸上と宇田は同級生で、ジュニア時代から日本代表としてともに戦い、また全日本ジュニアのタイトルを争って激突したライバルである。今年度、明治大学に進学し、Tリーグでは琉球アスティーダへの所属を決めた2人。2024年のパリ五輪を目指す2人が全日本のシングルスで火花を散らすことになるのか。


写真:松山祐季(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部

また松山祐季についても注目したい。松山は昨年11月に行われた全日本学生選抜強化大会の準決勝で戸上を3-0のストレートで下し、優勝を収めている。対戦することになれば、一筋縄ではいかないだろう。

前回の全日本では準決勝でリードを奪いながらも、勝ちを意識して張本に逆転負けを喫した戸上。今回は昨年度の悔しさをバネにして、大舞台で思い切りの良い両ハンドを見せてくれるのか、期待が高まるところだ。

戸上隼輔インタビュー


写真:戸上隼輔/撮影:伊藤圭

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