進学校から卓球で全日本出場 文武両道のコツは"メリハリ"や"優先順位" | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:相場菜月(畝傍高校)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 進学校から卓球で全日本出場 文武両道のコツは“メリハリ”や“優先順位”

2021.01.12

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯2021年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)、2021年1月11日~17日>

全日本卓球選手権が開幕し、初日は男女ジュニアシングルスの1回戦が行われた。卓球強豪校の選手だけでなく、進学校に通いながら全日本に出場した“文武両道プレーヤー”の姿も見られた。

公立進学校から全日本出場

奈良県の公立高校でトップクラスの進学校である畝傍高校から出場した相場菜月は、女子ジュニアシングルス初戦に臨んだ。「相手のサーブ、ボールのスピードにうまく対応できなかった」とゲームカウント1-3で敗れたが、全国の舞台で堂々たるプレーを見せた。


写真:相場菜月(畝傍高校)/撮影:ラリーズ編集部

文武両道の秘訣を聞くと「勉強するときは勉強、卓球をするときは卓球に集中すること。両方を中途半端にすることがないようにする」とメリハリをポイントに挙げた。


写真:相場菜月(畝傍高校)/撮影:ラリーズ編集部

相場は「これからも勉強と卓球をうまく両立して、自分が行きたいと思った大学に進学し、大学でも卓球をしたい」とコメントを残した。

私立進学校からも全日本出場

また、同じく奈良県から、男子ジュニアシングルスに私立進学校在籍の山中裕一郎(東大寺学園高)、齋木侑京(帝塚山高)が出場した。山中は惜しくも敗れたが、齋木はフルゲームデュースの接戦を制し、2回戦に駒を進めた。


写真:齋木侑京(帝塚山高)/撮影:ラリーズ編集部

齋木は、大阪の強豪・育徳クラブ出身で、同級生には鈴木笙(現・静岡学園高)らがいたが、高校進学時には「勉強で行くと決めていた」と帝塚山高校に進学した。

進学に関しては悩んだ時期もあったというが、「育徳クラブの先輩である永田くん、佐々木くん(ともに現・同志社大学)らが勉強で進学して高いレベルで両立していたこともあって決めました」と先輩の影響もあり、勉強での進学を選んだ。


写真:齋木侑京(帝塚山高・奈良県)/撮影:ラリーズ編集部

そして現在、齋木は、卓球面で奈良県の高校卓球界を牽引する存在に、勉強面では「志望校は旧帝大」と高いレベルで卓球と勉学を両立している。

「僕が1番意識していることは優先順位を決めて2週間先までの計画を立てることです。やることを明確にして、その場で何をするかを考えることのないようにしています」と文武両道の秘訣を明かす。


写真:齋木 侑京(帝塚山高・奈良県)/撮影:ラリーズ編集部

「両立するうえで『卓球があるから』や『勉強があるから』と言い訳は絶対にしないと決めている。卓球では中学までの仲間から刺激を受け、勉強では学校の友達から刺激を受けて差を詰められるように頑張ってます」。

齋木は12日、2回戦に挑む。文武両道を突き詰め、どこまで勝ち進むことができるのか。齋木の今後のプレーに注目だ。

試合結果

相場菜月(畝傍高) 1-3 〇村松愛菜(長森中)
3-11/8-11/11-7/10-12

山中裕一郎(東大寺学園高) 1-3 〇坪松征(明秀日立高)
8-11/8-11/11-9/9-11

〇齋木侑京(帝塚山高) 3-2 牧志侑武(宮古高)
8-11/11-3/11-6/6-11/12-10

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