文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月23日~29日 場所:東京体育館>
26日、全日本卓球選手権大会は4日目を迎え、ジュニア男子シングルス決勝が行わた。萩原啓至(愛工大名電高)が松島輝空(木下アカデミー)に勝利し、初優勝を決めた。
試合後、萩原が報道陣のインタビューに答えた。
萩原啓至コメント
優勝した今の気持ちは
写真:萩原啓至(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部
大会前からずっと目標にしていた優勝ですし、高校最後の年に良い結果で終われて本当に嬉しいです。プレーよりメンタル面で相手より上回れたという感じで 相手にはマッチポイント握られていましたが、そこで自分を信じ切れたのが勝因かなと思います。
試合中どのような気持ちでプレーしているか
あまり第5ゲームを最後のゲームだと思わないようにしていました。また、「自分のやるべきことをやる」ということを第一にしました。監督のアドバイスや自分の考えをまず一番にして、優勝とか決勝戦だということは全く考えないようにしていました。
優勝した瞬間の気持ち
優勝を目指していましたが、まさか自分が優勝できるとは思わなかったので、全てが脱力したというか、ホッとしたという感じです。
決勝の勝因と成長した部分は
全日本までは自分を鼓舞しながら練習していたんですが、練習中も辛いことや上手くいかないことが多く、出発前日もちょっと気持ちの整理ができませんでした。
自分にとっては今回が最後の全日本ジュニアで、「本来のプレーができるのか」という不安の方が大きかったです。ですが、そこで折れずにジュニア優勝だけを考えられたのが、この結果に繋がったと思います。
練習中は、上手くいかなくても「いけるいける」と口にするなど、試合をイメージした鼓舞の仕方であったり、声を出して自分の気持ちを盛り上げていました。
全日本に向けて強化した部分は
卓球の練習だけでなく、体力面を強化しました。ウエイトトレーニングは週に2回ほどやっており、少しずつ継続してきました。この1年で5~6キロ体重が増え、パワー面での成長を感じます。
パワーだけでなく体力面でも、足が疲れずに最後の1本まで踏ん張り切れるようになりました。ウエイトトレーニングが生きているのかなと思います。
最後の1点はどんな気持ちで打ったのか
写真:萩原啓至(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部
「やるしかない」と思いました。振り切ったという感じです。
今後の目標、意気込み
今後は一般の部での勝負になるので、一般の部でも優勝できるよう引き続き頑張っていきたいと思います。
自分はフォアが得意なので、バックハンドの技術をもっと強化したいと思っています。世界トッププクラスの選手はバックハンドの技術力が高いので、バックハンドの強化をしていきたいです。
世界ランキング3位の王楚欽(ワンチューチン・中国)選手のような、両ハンドが強い卓球を目指して頑張っていこうと思います。
ジュニア男子シングルス決勝
〇萩原啓至(愛工大名電高)3‐2 松島輝空(木下アカデミー)
11-6/7-11/12-10/6-11/12-10