自身初の3冠狙う早田ひな "分析"と"修正"でシングルス制覇に死角なしか<全日本卓球2023②> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 自身初の3冠狙う早田ひな “分析”と“修正”でシングルス制覇に死角なしか<全日本卓球2023②>

2023.01.29

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月23日~29日 場所:東京体育館>

28日、全日本卓球選手権大会は6日目を迎え、女子シングルス準々決勝では早田ひな(日本生命)が平野美宇(木下グループ)をゲームカウント4-0で下し、準決勝進出を決めた。

試合後、早田が報道陣の質問にオンラインで答えた。

早田ひなコメント

平野選手との試合について

(平野選手には)船橋の選考会の決勝戦で2−4で負けて、感覚は悪くなかったんですけれども怪我明けで自分ができる技術が限られていたので、その時の試合は参考にせずに「今日はまず試合をやってみてから戦術を考えよう」って思っていました。

(相手が)これもやってくる、こういうパターンも増えているなっていうのは特に考えずに、その時々で反応や予測をして、常にボールを1本返してから、相手の打ちにくいところに返すことができました。そういう部分で頭が冴えていたなと思います。

明日対戦する石川選手は、全日本で何度も優勝を経験されていて、これまで卓球界を引っ張ってきた選手なので、私自身も向かっていくだけですし、また明日も相手の戦術を感じながら自分をうまく調整できたらと思います。

第1ゲームはいろいろ試しながらプレーしているのか

そういう感覚でゲームに入ってますね。自分があの全日本の雰囲気と緊張感の中で試合したときに自分がどうなるかはわからないので、自分の状態を自分自身で感じて、そこから相手と勝負をして、相手が前回の対戦から何を変えてきているのかといったところに意識を持っていって、そこから自分がやりやすいプレーなのか、自分自身はやりにくいけど点数をとりやすいプレーなのかを選択して試合をしている感じです。

自分を客観視できるようになっていきている手応えはあるか

張本選手との試合では、正直バックハンドの感覚が薄くて。それを今日の朝1時間しか練習時間がない中で修正して試合に入っていったんですけれども、その感覚を試合中にも自分で感じて、撮影したビデオでも見て、試合の中で修正していきました。

それによって自分のパフォーマンスが100%に近づいていくので、「今日(感覚が)気持ち悪いな」とか、「何で気持ち悪くなっているのか」、「何で打ちづらくなっているのか」を自分から口に出して他のトレーナーさんやコーチに話して解決策を見出しているので、自分が思ってることを全部伝えることにしています。そこでヒントを見つけて精度を上げていく、っていう感じですね。

昨年7月のハンガリーでの試合で、自分自身の状態は悪くないのに勝ちきれなかったことがあったので、そこからは「自分の戦術で相手は何を感じているか」とか「何を嫌がっているか」とかをより意識して試合するようになりました。そうしないと、中国人選手相手だと勝てそうな試合も負けてしまうし、それはもったいないと思ったので。

これは戦術でもそうですし、自分の体の感覚やその日の調子も、練習の時から常に考えるようにしているので、そういう部分がだんだん結果に出てきているかなと思います。

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