早田ひな、歓喜のV「恩返しできてよかった」3年ぶりのシングルス制覇で自身初の3冠達成<全日本卓球2023> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 早田ひな、歓喜のV「恩返しできてよかった」3年ぶりのシングルス制覇で自身初の3冠達成<全日本卓球2023>

2023.01.29

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月23日~29日 場所:東京体育館>

29日、全日本卓球選手権大会は7日目を迎え、女子シングルス決勝が行われた。

早田ひなが自身初の3冠達成

女子シングルス決勝には、早田ひな(日本生命)と木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)が勝ち上がってきた。両選手は昨年の世界選手権日本代表で、世界ランキングでも木原が16位、早田が5位と、ともに上位に位置している。

そんな二人の対戦は、序盤から激しい打ち合いの展開となる。早田はフォア、木原はバックと、それぞれの得意な技術を惜しみなくぶつけ、最後はネットインでポイントした木原が第1ゲームを11-9で制す。


写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

続く第2ゲームもラリー戦となり、木原はフォアをスマッシュ中心の攻撃に変更。白熱したポイントの取り合いが続くが、12-10でサービスエースを決めた木原が第2ゲームも制する。その勢いのまま第3ゲームも奪いたい木原だったが、このゲームでは木原にミスが目立ち、11-5で早田が奪取。ゲームカウントを2-1とした。

第4ゲームからは木原のフォアを封じるために、早田は徹底して木原のバックにボールを集める。木原も要所要所でポイントを奪うが早田の強烈なフォアドライブを防ぎきれず、第4ゲームは11-8で早田が勝利。続く第5ゲームも早田の勢いは止まらず11-7で早田が制し、ゲームカウント3-2と早田が優勝に王手をかける。

第6ゲームでは木原も食らいつき、互いにポイントを奪い合う展開が続くが、最後は早田が12-10で勝利して試合終了


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

ゲームカウント4-2で勝利した早田が3年ぶりのシングルス制覇ならびに、自身初の全日本選手権3冠を達成した。

早田ひな優勝コメント

優勝が決まった瞬間の思いは

木原選手が強くて、0−2になって負けを認めてから自分自身が強くなったので、苦しい試合だったんですが最後まで冷静に戦えてよかったです。

決勝に上がってくる選手は勢いがあって、基本の対策が参考にならないのが全日本の怖さで。けど、その勢いを自分なら絶対に沈められるとわかっていたので、そこから冷静に冷静に一本ずつプレーすることだけを考えていました。メンタル的には一回負けたなって思って、そこからまたチャレンジする気持ちで試合に入っていきました。

自身が好調を維持している要因は

私自身天才ではないので、技術やメンタル、体のケアだったりは努力しないと身につかないタイプなので、日頃からお父さんやお母さん、大輔先生やチームひなのみんなが支えてくれて私はここにいることができたので、こういった形でみなさんに恩返しできてよかったです。

初めての3冠獲得について

東京五輪が終わってパリ五輪に向けて着実に力をつけるためにやってきたことが、3冠に繋がったと思います。裏で支えてくれて、一緒に戦ってくれるみなさんのおかげで自分自身が優勝できたと思うので、これから世界選手権だったり中国人選手にもっと勝てるよう頑張りたいです。

3年ぶりに初日から多くのお客さんが集まっての全日本だったが

連日たくさんの応援本当にありがとうございました。みなさんの応援を選手たちも楽しみで仕方なかった全日本だったと思います。みなさんの前でこうして優勝して3冠を取ることができて本当に嬉しく思います。

今後も私もそうですし、卓球界のみなさんの応援をよろしくお願いいたします。

女子シングルス決勝


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

〇早田ひな(日本生命)4‐2 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
9-11/11-13/11-5/11-8/11-7/12-10

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