文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月22~28日 場所:東京体育館(東京)>
19日、天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)の組み合わせを日本卓球協会が発表した。12日にはスーパーシードの組み合わせが先だって発表されていたが、今回の組み合わせはノーシード選手を含めた全選手の組み合わせとなっている。
そこで、本記事では女子シングルス1回戦の注目の組み合わせを3つ紹介する。
木塚陽菜(神戸松蔭女子学院大)vs 大野紗蘭(石田卓球N⁺)
写真:大野紗蘭(石田卓球N⁺)/撮影:ラリーズ編集部
まずは、今年のインカレで準優勝に輝いた神戸松蔭女子学院大のエース・木塚陽菜と、今年の全中女子シングルス3位の大野紗蘭(石田卓球N⁺)のカード。
今シーズンの秋季関西学生リーグでは単複全勝で殊勲賞に輝き、京都カグヤライズから参戦しているTリーグではデビュー戦でチームを勝利に導いた木塚。ラリーでの粘り強さとコース取りの精度は、大学卓球界トップクラスだ。
対する大野は、福岡の名門クラブ・石田卓球で腕を磨く中学3年生。中学生離れしたパワフルなドライブ連打で打ち崩す豪快な卓球が持ち味で、今年の全日本予選は激戦区の福岡県予選を勝ち抜いた。
大学生と中学生と、所属するカテゴリーに差はあるものの、その差を感じさせないような激しい打撃戦が展開されるだろう。
本井明梨(同志社大)vs 平真由香(レゾナック)
写真:本井明梨(同志社大)/撮影:ラリーズ編集部
今夏に開催されたFISUワールドユニバーシティーゲームズ(旧ユニバーシアード)日本代表の本井明梨(同志社大)と、実業団の名門・レゾナックで主将を務める平真由香の一戦も注目だ。
ワールドユニバーシティーゲームズで女子ダブルス銅メダルを獲得した本井は、今年の秋季関西学生リーグで単複12勝を挙げて敢闘賞を受賞。昨年の全日本では4回戦(スーパーシードで登場)、一昨年は5回戦進出を果たしており、実績・実力の両方を兼ね備えている。
一方の平は、今シーズンはレゾナックの選手層の厚さもあり、主戦場となる日本リーグでの出場機会には恵まれなかった。しかし、昨年の全日本は4回戦(スーパーシードで登場)、一昨年は5回戦進出を果たしており、その実力に疑いの余地はない。
どちらかが1回戦で敗退してしまうのが残念でならないが、熱い試合を期待したい。
篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)vs 櫻井花(木下アカデミー)
写真:篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)/撮影:ラリーズ編集部
最後は、昨年の全日本ジュニア3位の篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)と、今年の全中で団体優勝に貢献した櫻井花(木下アカデミー)の対戦。注目すべきは、これがジュニアの部ではなく一般の部での試合ということだ。
篠原と櫻井が出場した大阪府と神奈川県の予選は、全国レベルの学生、社会人選手が多数出場する激戦区。そんな熾烈な予選を両選手は高校生、中学生ながらに勝ち抜いて、代表権を掴み取った。
また、篠原は日本生命レッドエルフ、櫻井は木下アビエル神奈川と、ともにTリーグクラブの下部組織に所属しているという共通点もある。
ともにバックハンドを得意とし、ラリー戦でも強さを発揮するタイプ。互いの得意技がぶつかり合う、実に見ごたえのある試合となるだろう。
日本卓球協会のTwitter
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— 日本卓球協会 (@jtta_official) December 19, 2023