「亜実さんがいたから」中高大・社会人と8年共に歩んだ後輩は号泣 引退の加藤亜実、笑顔で「やり切りました」<全日本卓球2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:加藤亜実(写真中央)/船場清華(十六フィナンシャルグループ)と河田靖司監督/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 「亜実さんがいたから」中高大・社会人と8年共に歩んだ後輩は号泣 引退の加藤亜実、笑顔で「やり切りました」<全日本卓球2026>

2026.01.30

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Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

<全農杯 2026年全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)日程:2026年1月29~2月1日 場所:スカイホール豊田(愛知)>

30日、全日本選手権女子ダブルス4回戦が行われ、スーパーシードの加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)ペアが出場。

今大会での現役引退を表明していた加藤は1勝でも多く勝ち上がりたいところだったが、張本美和(木下グループ)/長﨑美柚(木下アビエル神奈川)ペアにゲームカウント1-3で敗れ、惜しくも5回戦進出とはならなかった。

試合後、加藤と船場に話を聞いた。

引退の加藤亜実「やり切りました」 引退試合の相手は張本美和/長﨑美柚


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

──お疲れ様でした。最後のペアということですよね。加藤選手は引退ということですが。

加藤:もう相手も強いし、全部出し切って終わったなって最後の試合は思います。

──試合後、船場選手は号泣されてましたね。

船場:亜実さんより先に泣かないって決めてたんですけど、ダメでした。明徳義塾中高、専修大、社会人、ずっと一緒のチームで8年間一緒にやってきたので…。

──長いですね。負けた瞬間は昔の思い出がよみがえった感じでしょうか?

船場:負けた瞬間は「このボールもうちょっとこうやってやったら良かった」と一瞬反省したんですけど、でもそのあとからはめっちゃ思い出しちゃって、ダメでした。

──加藤選手はどちらかというと笑顔も見えました。

加藤:そうですね。やりきったなと思ったので。ちょっと涙もこらえていたんですけど、船場が先に泣いたのでそれにつられて泣きました(笑)。

──引退すると決まっていての大会だったと思いますが、事前に「どういう大会にしよう」とか話しましたか?

加藤:二人で最後のダブルスなんで、もう全部出し切って、良い思い出になれればいいなと思ってやってました。

できれば勝ちたかったんですし、もちろん勝ちを目指してきたんですけど、相手がやっぱり大事なところで点を取らせてもらえなかったですね。


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

──張本選手と長﨑選手との試合はどうでしたか?

船場:もっとスコスコにされるかなみたいに思ってたんですけど、思ったよりできたなって感じました。

でもやっぱり最後の大事なところの点数の取り方は、上手いなって思いました。


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

中高大社会人と同じ経歴をたどる

──長年の付き合いということですけど、加藤選手はどういう先輩でしたか?

船場:真面目なんですけど、意外と抜けているところがあって、結構ギャップあります(笑)。

自分は中高時代は怒られていました。練習をちゃんとやってなかったら、亜実さんがちゃんと注意してくれます。

加藤:中高のときね。社会人になってからはしっかりやってました(笑)。

船場:人に嫌われたくないから言えないことっていっぱいあると思うんですけど、亜実さんはそういうのなくて、ちゃんと言わなきゃいけないところで人に注意できる先輩です。


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

──大学、社会人と同じ経歴で、進学や就職の時はどういった感じだったんですか?

船場:たまたま亜実さんがいたんですよね(笑)

チームから誘っていただいたときに、誰がいるかなって見たときに「あ、亜実さんいるな」って。でもやっぱり亜実さんは尊敬できる先輩だし、それだったら安心して行けるなというのがあります。

だから自分が就職とか進学とかで進路を選ぶときは、「亜実さんがいるから」というのは一つの理由です。

これは初めて言いました(笑)。

加藤:初めて聞きました(笑)。


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

──いつも船場選手がついてきてくれてるなって感じですか?

加藤:そうですね。いつも次誰が入ってくるんだろうって思った時に、船場がいる。でも一緒にいると楽しいので、またチームが賑やかになるなって思います。

引退後は仕事で十六フィナンシャルグループに残る

──いつ引退を決めたんですか?

加藤:去年ぐらいからですかね。去年の時に、結構自分が思っていた以上の結果が出せてきて。

それで「成績が上がってるな」とは思いつつも、これ以上上がることできるのかなって思った時に、ちょっと引退が頭に浮かびました。

もともと大学を卒業する時に、そんな強くなかったのに実業団に入れてもらったのもあり、実業団では短くて3年、長くて4年やらせてもらいたいなっていう考えで、自分で期限を決めて入りました。

調子が良かったら4年、苦しかったら3年で出し切ろうと思ってやってきたんで、それで思ってる以上の成績が出せて4年やらせてもらいました。


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

──4年間で出し切れたと。

加藤:はい。もう大満足です。

──引退後はどうされるんですか?

加藤:十六フィナンシャルグループで働かせてもらいます。

──引退を伝えられた時はどういう感情でしたか?

船場:「えっ、辞めるの?」みたいな。「もう1年ぐらいやってくれますよね?」みたいな感じでした。

加藤:泣いてくれて嬉しかったです(笑)。最後はオリンピック選手のいるペアなので、本当はもっと試合数も多くやりたかったですけど、引退試合としてはいい試合ができたかなと思います。


写真:加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

──引退されちゃいますけど、最後に一言ありますか?

船場:もう1年やってくれてもいいですよ(笑)。

──後輩に何かメッセージはありますか?

加藤:今も頑張ってると思うので、ずっと応援してます。引退しても結果は見ます。十六には残るので、会社として応援に行けたらいいなと思います。


写真:試合後には対戦相手の張本/長﨑ペアに声をかけて記念撮影した加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)/撮影:ラリーズ編集部

試合結果

女子ダブルス4回戦

加藤亜実/船場清華(十六フィナンシャルグループ)1-3 張本美和(木下グループ)/長﨑美柚(木下アビエル神奈川)〇
9-11 / 7-11 / 7-11

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