文:ラリーズ編集部
<2021年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)、2021年1月11日~17日>
全日本卓球選手権は大会6日目を迎えた。女子シングルス準々決勝で前回女王の早田ひな(日本生命)が佐藤瞳(ミキハウス)をゲームカウント4-1でベスト4入りを決めた。
前回女王早田ひながパワーで圧倒
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
前回大会で優勝を果たした早田は、男子顔負けのパワーが持ち味だ。Tリーグサードシーズンでも日本生命レッドエルフのエースとして、14勝をあげ、前半戦MVPに輝いた。
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
対する佐藤は、守備型のカットマン。下回転をかけたカットで相手の攻撃を凌いでミスを誘い、隙を見て攻撃をする戦型だ。現在世界ランキングは17位につけ、2019年にはリオ五輪金メダリストの丁寧(ディンニン・中国)を2度破っている。
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
試合は、早田が持ち前のパワーで主導権を握る。変化の大きなサーブから少しでも浮いた球に対しては踏み込んでドライブやスマッシュを相手コートに叩き込む。佐藤も必死で拾い、ラリーに持ち込むが、早田の威力に徐々に押されてしまう。
3ゲーム目こそ粘りのカットで佐藤が奪ったが、最後は早田が押し切り、ゲームカウント4-1で早田が準決勝進出を決めた。準決勝では盟友・伊藤美誠(スターツ)と対戦する。
早田ひな、試合後のコメント
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
――準々決勝を振り返って
試合の入りからいいスタートが切れて、自分の理想としているカット打ちができた。
――対カットマンに関して
自分のパワードライブがどれだけ活かせるかが鍵。それを活かせるように戦術を組んでいきました。
――佐藤瞳について
(去年の対戦から)サービスの種類だったり、大事なところで攻撃を仕掛けてきたりしたが、打たれても粘って、カットに持ち込ませてスマッシュしたり、スマッシュの連続から前に落としたり、最後の1本を取らせない強い気持ちで戦えた。
――伊藤美誠戦について
お互い100%の力で試合ができればいい。尊敬する選手でもあるので、思い切ってできれば良い。
自分が後悔しないように、明日の準決勝の舞台を楽しみたいと思っています。
佐藤瞳、試合後のコメント
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
――早田戦を振り返って
2年連続のベスト8で早田さんとの対戦で、去年は0-4、今年は1-4という結果。勝利には遠かったので、悔しい結果になりました。
――作戦としては
打つだけでもカットだけでも勝てないので、どっちも混ぜながら相手を崩すことを考えて試合をしていました。
――1ゲームを奪った。試合として手応えは。
前回対戦したときよりも守備ができたことで相手に打ち急がすことができた。去年よりも手数が増えたことで1ゲーム獲れたのかなと思います。
――1年間の実戦の少なさの影響はあったか
大会がなかった期間はポジティブに捉えて、練習を積んできました。試合勘などは自分は気にならなかったです。
女子シングルス準々決勝
〇早田ひな 4-1 佐藤瞳
11-5/11-6/8-11/11-3/11-5
早田ひなインタビュー
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
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