文:ラリーズ編集部
<2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月24日~30日 場所:東京体育館>
全日本卓球選手権が閉幕した。プロや実業団のトップ選手だけでなく、各都道府県の予選を勝ち抜いてきた選手たちが、それぞれの思いを胸に抱き、全国の舞台でプレーした。
香取利煕(としひろ・埼玉工業大3年)、香取位圭(みか・正智深谷高3年)、香取悠珠子(ゆみこ・卓桜会・小6)は、3兄妹で全日本でプレーした。強豪校に通う兄・利煕と長女・位圭は混合ダブルスで出場、長女・位圭は女子シングルス、女子ダブルスにも出場しており、2021年の全日本ホープス覇者の次女・悠珠子はジュニア女子シングルスに出場した。
写真:香取利煕(埼玉工業大)、香取位圭(正智深谷高)/撮影:ラリーズ編集部
大会初日には父・香取宏禎さんが、混合ダブルスとジュニア女子シングルスのベンチにも入った。
写真:父・香取宏禎さんのアドバイスを聞く香取利煕(埼玉工業大)、香取位圭(正智深谷高)/撮影:ラリーズ編集部
今回は、3兄妹で全日本卓球選手権の舞台に立った思いについて話を聞いた。
香取3兄妹のコメント
お互いの印象について
兄・利煕:位圭は、正智深谷が隣の練習場なのでたまに練習も行かせてもらってるんですけど、女子なのに結構鋭いボールを打つので、すごいなと思ってます。悠珠子は、1回戦の相手が高校生だったので正直厳しいかなと思ってたんですけど、しっかり勝ってすごいなと思いました。
長女・位圭:兄はいつも一緒に練習しているので、全力で練習している姿を見て、自分も良い影響を受けて良い練習ができています。優しくて面白くて良い兄だと思います。
妹は人見知りですが、卓球のプレーになると堂々とプレーしています。試合の結果を見ても良い結果を収めているので、自分も頑張んなきゃなという気持ちになることができます。
他にも自分が卓球で困った時に動画を送ってもらうなど、妹ですが同じ卓球選手としてアドバイスをもらえて、すごく心強い存在です。
次女・悠珠子:兄と姉はどっちも普段優しいです。兄はいつもいろいろなことやってくれたり、姉は卓球の面でも生活の面でもアドバイスをくれて、すごい自信を持てます。
ベンチに入った父の存在
兄・利煕:今回混合ダブルスで妹と組んで、ベンチには父に入ってもらいました。いつもは大学の監督や後輩や同期に入ってもらってて、なかなか父に入ってもらうという機会がなかったので良い経験になりました。
長女・位圭:いつも高校の監督に入ってもらってるので、なかなかこういう機会もなくて家族3人で一緒に戦えたのですごく嬉しかったんです。ただ、父を勝たせてあげられなかったのは少し残念です。
次女・悠珠子:いつもと同じようにアドバイスしてくれて、自分が緊張してても緊張を和らげてくれます。いつも良いアドバイスをしてくれて、ありがとうございます。
父親として
父・宏禎さん:兄妹3人で全日本に出場してくれて、親としては本当に嬉しい限りです。
ミックスのベンチコーチも、埼玉県予選通過後に平監督(正智深谷高)や兼吉監督(埼玉工業大)にお願いしましたが、監督2人から「子供達からのプレゼントだから折角なのだから親父が入れ」と言っていただき、貴重な経験をさせてもらい非常にありがたく思っています。
ミックスは初戦で負けてしまいましたがめちゃくちゃ楽しかったです。家族みんなで卓球を頑張ってきてよかったと思ってます。
今後の目標
兄・利煕:今年で大学4年生になるので、試合もどんどん最後になってきます。1つ1つの試合でいい結果が残せるように頑張りたいと思います。
長女・位圭:私は今高校3年生で、関東の大学に進学することが決まっているので、まずは関東新人で優勝することが目標です。
次女・悠珠子:自分は世界選手権ヒューストン大会の選考会で、1勝もできなかったので、今度のパリ五輪選考会では、世界選手権選考会のときの結果を上回れるようにしたいです。
香取家の全日本試合結果
女子シングルス
1回戦
〇香取位圭(正智深谷高) 3-1 中田絵梨奈(筑波大)
2回戦
香取位圭(正智深谷高)0-3 赤江夏星(香ヶ丘リベルテ高)〇
女子ダブルス
2回戦
香取位圭/浦野涼奈(正智深谷高) 0-3 麻生麗名(日本生命)/皆川優香(大阪成蹊大)〇
混合ダブルス
1回戦
香取利煕(埼玉工業大)/香取位圭(正智深谷高) 1-3 卯木将大(クローバー歯科カスピッズ)/麻生麗名(日本生命)〇
ジュニア女子シングルス
1回戦
〇香取悠珠子(卓桜会) 3-2 福井蓮彩(進徳女子高)
2回戦
香取悠珠子(卓桜会) 1-3 由井心菜(白子高)〇