<天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月21~26日 場所:東京体育館(東京)>
22日、2025年全日本卓球選手権大会は大会2日目を迎え、一般男子シングルス3回戦が行われた。
大会初日に2勝し3回戦に進出した高田直騎(日製日立/早稲田大学出身)は、野田颯太(専修大学)と各ゲーム競り合うも、ゲームカウント0-3で敗れた。
写真:高田直騎(日製日立)/撮影:ラリーズ編集部
実業団・日製日立のエースとして活躍する高田は、3枠の出場枠があった茨城県予選で4位と出場権獲得を逃していた。しかし、茨城県予選3位以内となっていた三浦裕大(筑波大学)が全日学ベスト8入りを果たし、推薦出場権を獲得したことで、繰り上がりで全日本選手権出場を掴んだ。
高田は、フルタイムで勤務しながら業務後に練習を行っている社会人プレーヤーだ。今年の3月で30歳と、ベテランの域に差し掛かっている中、熟練のプレーで勢いある高校生、日本リーガーを退け、3回戦進出を果たした。
試合後に勝利の秘訣を伺うと、「練習量は若手に絶対勝てないのはもうわかっている」「短所を克服する時間はない」など良い意味で“諦めた”考えが伺えた。
高田直騎、試合後のコメント
写真:高田直騎(日製日立)/撮影:ラリーズ編集部
1、2回戦はともにフルゲームと苦しい試合でしたが、なんとか踏ん張って勝つことができて、3回戦は負けてしまいまいしたが、楽しむことはできました。
なかなかここまで勝ち残っている人たちで30歳ぐらいの選手は少ないと思うので、自信になりました。バリバリやってる層とは差はあると思いますが、中間層として頑張れたらと思っています(笑)。
また、なかなか短所を克服する時間もないので、試合では長所を活かしながら、短所をできるだけ見せないというところを徹底しています。
そうすればそれなりに試合はできるなと今大会で実感しました。あとは全日本も10回ぐらいは出てるので、その経験も大きいです。
高校1年生の時に初めて出たんですけど、その当時と比べると少し余裕を持ってプレーできています。
写真:高田直騎(日製日立)/撮影:ラリーズ編集部
「どうやったら点数を取れるか」だけをひたすら考えて集中して練習通りのプレーができましたし、逆に相手の方が緊張も大きかったのかなと思います。
自分の限界もありますし「やれることをやり通す」のが大事だと割り切っています。
周りの友人や知り合いにも「社会人になってから強くなってるよね?なんでそんな成績出るようになったの?」みたいなことはよく言われるようになりました。
派手なことは諦めて、できる範囲で試合を組み立てられるようになったことが大きいです。
とりあえず2回勝てたのはベンチのおかげということで(笑)。
ほとんど自分で考えてやってもらうスタイルでしたが、高校より大学、大学よりも社会人になった時の方が、幅は広がっているなと見ていて感じました。
高田直騎、今大会の成績
1回戦
〇高田直騎(日製日立) 3-2 丸川智弘(野田学園高)
11-7/11-6/4-11/9-11/11-5
2回戦
〇高田直騎(日製日立) 3-2 吉田俊暢(関西卓球アカデミー)
11-8/6-11/11-9/4-11/11-5
3回戦
高田直騎(日製日立) 0-3 野田颯太(専修大)〇
7-11/10-12/8-11








