男子・吉山、女子・大藤が令和初のジュニアチャンピオンに輝く<全日本卓球2020> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉山僚一(愛工大名電中)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 男子・吉山、女子・大藤が令和初のジュニアチャンピオンに輝く<全日本卓球2020>

2020.01.16

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2020年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)1月13日~19日>

16日、全日本卓球選手権(以下、全日本)の男女ジュニア決勝戦が行われ、男子は吉山僚一(愛工大名電中)が女子は大藤沙月(ミキハウスJSC)が優勝し、令和初のジュニアチャンピオンが決定した。

中学生vs小学生の対決となった男子決勝は、吉山僚一(愛工大名電中)が松島輝空(木下グループ)を3-1で下し初優勝を飾った。愛工大名電勢を立て続けに破って勝ち上がった松島も最後の砦に阻まれた。

女子決勝は小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)と大藤沙月(ミキハウスJSC)という優勝候補同士の対決に。第1シードの出澤杏佳(大成女子高)や木原美悠(JOCエリートアカデミー)など優勝候補が早いラウンドで敗れる波乱がありつつも、女子ジュニアは大藤が3-0で小塩を下し、栄冠をつかんだ。

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吉山が名電勢最後の砦として松島の快進撃を止める


写真:吉山僚一(愛工大名電中)/撮影:ラリーズ編集部

「1ゲーム目は少し緊張していた」と試合後に話した吉山に対し、「格上の選手なので向かっていくだけだった」と語った松島が攻勢をしかけ、1ゲーム目を先取する。2ゲーム目以降、松島のボールをカウンターしつつ、「試合しながら効いているなと感じていた」と明かしたフォア前のナックルサーブから吉山が試合を優位に進め、ゲームカウント3-1で松島を下し、中学生ながら男子ジュニアを制した。

中学生で全日本ジュニアを制した吉山は今後の目標について、「高校のインターハイで優勝して、将来はオリンピックで金メダルを獲得すること」とコメントを残した。

小学生ながら格上の選手を連破し、決勝に進んだ松島は「正直決勝まで行けるとは思っていなくて、でも勝っている流れで優勝できるかなあと思っていたが、相手の卓球に対応できず悔しい」と試合後振り返った。

松島は「今までは打たれたボールに対しブロックしていたのが、今大会では自分からカウンターで返すことが出来た」と、決勝までの過程で格上の選手に勝てた要因も明かした。今大会では叶わなかったが、来年度に中1で迎える同大会で優勝すると、中2で優勝した水谷隼や張本を越える記録となる。「歴史を変えたいという思いはあるが、意識しすぎるといけないので1試合1試合頑張っていく」と意気込んだ。

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大藤が小塩のカットをミスなく打ち続け、ストレート勝ち


写真:大藤沙月(ミキハウスJSC)/撮影:ラリーズ編集部

小塩遥菜vs大藤沙月という組み合わせとなったジュニア女子決勝。1ゲーム目中盤以降大藤のミスが少なく、小塩も変化で点数を取るものの11-8で大藤が先取する。2ゲーム目大藤のミスのないプレーが続き、11-2という大差で連取。

後がなくなった小塩は下回転に対するドライブミスがほとんどない大藤に対し横回転カットでオーバーミスを誘う展開に切り替える。この戦術で3ゲーム目序盤は小塩がリードするも、大藤がスマッシュで小塩を下げつつストップで前に止める前後の揺さぶりもかけ、点差を縮める。

最終的には大藤がこのゲームをデュースまで持ち込み、ゲームカウント3-0で小塩を下し、令和初のジュニア女王に輝いた。

「今年は絶対優勝するぞ」と気合十分だった大藤は勝因に関して「カットマンに有効なスマッシュの練習をたくさんしてきたこと」と挙げ、大会前の小塩対策がしっかりできたと振り返った。大藤は将来に関して「パリ五輪でメダルを獲得できる選手になりたい。理想とする選手は平野選手です」と4年後のパリ大会を見据えたコメントを残した。

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ジュニア男女決勝 詳細スコア

ジュニア男子

〇吉山僚一(愛工大名電中)3-1 松島輝空(木下グループ)
8-11/13-11/11-5/11-7

ジュニア女子

小塩遥菜(JOCエリートアカデミー) 0-3 〇大藤沙月(ミキハウスJSC)
8-11/2-11/11-13

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