11歳・張本美和、白星スタート "頭脳プレー"で高校生下す<全日本卓球2020> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本美和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 11歳・張本美和、白星スタート “頭脳プレー”で高校生下す<全日本卓球2020>

2020.01.13

文:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2020年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)1月13日~19日>

13日に開幕した全日本卓球選手権のジュニア女子(高2以下)1回戦で、張本美和(11歳・木下グループ)が橋本美波(敦賀高)にゲームカウント3-1で勝利し、今年の全日本を白星でスタートした。

張本は、昨年の全日本ホープス(小学6年生以下)王者。サイドスピンの強い巻き込みサーブから、コンパクトなバックハンドでチャンスメイクし、フォアハンド強打を振り抜くプレースタイルで兄・智和とともに将来を期待されている。

張本は今大会、一般女子シングルス、ジュニア女子シングルス、女子ダブルス(ペア:加藤有莉)の3種目にエントリーしており、各種目での勝ち上がりが注目される。

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張本が見事な戦術転換で異質の橋本を攻略


写真:張本美和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

第1ゲーム、張本が得意の巻き込みサーブからのフォアハンド強打を橋本のミドル、フォアへ集める戦術で接戦を制するも第2ゲームに橋本が持ち味を発揮する。橋本の武器であるバックの異質ラバーでの変化と、回転量の多いロングサーブに張本は苦しめられ、このゲームはデュースで橋本が制す。

ゲームカウント1-1となった第3ゲーム。張本が見事な戦術転換を見せ、試合の流れを引き戻す。

張本はあえて橋本のバックを徹底的に攻める。変化は大きいが威力は劣る異質ラバーのボールを狙い打つことで得点を重ねる。また橋本のロングサーブに対しては無理に強打に行かず、しっかり繋いで次球を狙う作戦を選択。この2つの頭脳プレーで第3ゲームは11-1と圧勝。

続く第4ゲームも制し、緊張する初戦を制し、安堵の表情を見せた。

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スコア詳細:全日本卓球2020 ジュニア女子1回戦


写真:橋本美波(敦賀高)/撮影:ラリーズ編集部

〇張本美和(木下グループ) 3-1 橋本美波(敦賀高)
11-8/10-12/11-1/11-5

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