<天皇杯・皇后杯 平成30年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)丸善インテックアリーナ大阪>
19日、女子シングルス準々決勝で、佐藤瞳(ミキハウス)と木原美悠(JOCエリートアカデミー)が対戦した。佐藤瞳は1月の最新世界ランキングで12位。日本選手4番手につける。一方の木原は5回戦で平野美宇(日本生命)を破って勢いに乗る14歳だ。
佐藤が1ゲームを先取して迎えた第2ゲーム、ここでも佐藤がリードを奪い、先にゲームポイントを握る。しかし、ここから木原の反撃が始まる。木原の連続ポイントで第2ゲームは木原が奪う。
第3ゲーム、流れるように美しいフォームから放たれる佐藤のカットは粘り強い。横回転で曲がるカットも交えながら、佐藤が第3ゲームを奪う。
第4ゲーム、木原は無理に攻めず、ツッツキで粘る作戦で対抗する。随所で木原得意のスマッシュが決まり、先にゲームポイントを握ったのは木原。10-9で迎えたポイントは長いラリーになる。佐藤のフォアと木原のバックでのツッツキ合戦が続き、会場も固唾をのんで見守る。このポイントは木原のツッツキがネットにかかり、10-10のデュースに。木原としては何としても奪いたいゲームだったが、粘る佐藤に対して連続ミス。ゲームカウント3-1で佐藤が勝利に王手をかける。
第5ゲーム、後がない木原は5-2のリードを奪うが、そこから2連続失点。木原がタイムアウトで立て直しを図る。その後は一進一退の攻防。8-8までもつれるが、先にゲームポイントを握った木原が最後はバックスマッシュで得点。木原がこのゲームを凌いで、ゲームカウントは佐藤がリードの3-2。
第6ゲーム、木原は再び自分から打つ作戦で挑む。このゲームも点を分け合いながら展開するが、最後に木原の攻撃が決まり連続得点。11-8で木原が勝ち取り、勝負の行方は最終第7ゲームへ。
木原はドライブをミドルや左右に打ち分け、佐藤はひたすら粘る。会場は静かに見守る。
試合は4-6の佐藤ビハインドで佐藤がタイムアウト。佐藤の反撃ドライブや、木原のダイナミックなスマッシュで会場がわく。先にマッチポイントを握ったのは木原。10-8から佐藤が1点返すが、最後は佐藤の攻撃がネットミス。木原が勝利し、両手を上につき上げた。
木原は緊迫した試合を、「我慢できたのが勝因。最後は緊張して震えた。」と振り返り、「全日本は自分にとって一番大きな試合で、そこでベスト4は信じられない。(明日の試合は)思いきって行きたい。」と笑顔で語った。
全日本卓球2019 女子シングルス準々決勝
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
佐藤瞳(ミキハウス)3-4 木原美悠(JOCエリートアカデミー)
11-5/10-12/11-7/12-10/9-11/8-11/9-11