卓球大会報道 ITTFワールドツアー・プラチナ オーストリアオープンの見どころ
2017.09.21
文:座間辰弘(ラリーズ編集部)
文:座間辰弘(ラリーズ編集部)
※写真はT3イベント出演時の松平健太
ITTFワールドツアー・プラチナ オーストリアオープン<リンツ>(2017年9月19日~24日)
松平健太は二連覇出来るか?
今月19日よりオーストリアオープンが開幕している。まず一番の見所は松平健太(世界ランク12位)が2連覇出来るのかどうかというところだ。前回はカルデラノ(ブラジル・世界ランク26位)に勝利し、松平健太が優勝している。今回は、方博(中国・世界ランク11位)と閻安(中国)という2人の中国選手がシードに入っている。またノーシードでアジアカップで優勝した林高遠(中国・世界ランク29位)がエントリーしている。日本人選手が勝ち上がり対抗出来るだろうか?
石川・平野は中国選手に勝てるか?
女子は、前回覇者の伊藤美誠(世界ランク7位)がいないなか、平野美宇(世界ランク6位)、石川佳純(世界ランク5位)がどこまでトップランカーが中国選手を倒して勝ち上がることが出来るか期待だ。中国選手は陳夢(世界ランク2位)、孫穎莎(世界ランク11位)、王曼昱(世界ランク14位)の3人がシードに入っている。3ヶ月前のジャパンオープンで、彼らは平野美宇、伊藤美誠、石川佳純の3人を破っている。アジアカップでは善戦するも勝つことは出来なかった。今回はどうだろうか?
その他の選手について
出場する選手のなかで、世界ランキングトップ10にいる選手の一人が黄鎮廷(中国香港 世界ランク7位)。アジアカップで惨敗した悔しさを晴らすことが出来るか?
欧州勢は、ヨーロッパ選手権を終えたばかりのなかで、どれだけパフォーマンスを維持してプレー出来るかが肝になるだろう。地元オーストリアからは、男子はガルドシュ(世界ランク57位)、フェゲル(世界ランク34位)、女子はポルカノヴァ(世界ランク44位)、リュウジャ(世界ランク26位)がシードとして参戦する。
今回、予選リーグからも日本選手が多数参戦している。男子はU21ではなかなか勝ち上がれなかったが、一般部門で挽回出来るか?
因みに、ツアーの日程がT2 APACのスケジュールと重なっており、T2 APACに参加する水谷隼をはじめとした選手は参加していない。早田ひな(世界ランク17位)はオーストリアオープンに参加するため、代わりにT2 APACには13歳の木原美悠(世界ランク99位)が参加している。
ITTFワールドツアープラチナとは?
通常のワールドツアーレギュラーとワールドツアープラチナはどう違うのだろうか?
まず賞金が倍近く違う。シングルスの優勝賞金は、レギュラーツアーであるハンガリーオープンでは15000ドル(約170万円)程度だ。しかし、ワールドツアープラチナの一角である今回のオーストリアオープンでは24000ドル(約270万円)。ツアープラチナの各大会によっても賞金額に差がある。
また、ツアープラチナは加算ポイントも高い。シングルス決勝に残ると300ポイントがランキングポイントに加算される。準々決勝まででも100ポイントだ。レギュラーツアーの場合は、加算ポイントが半分以下になることもある。プラチナツアーはポイントの稼ぎ時であると言っても良い。
今年残されたITTFワールドツアーの大会は、11月に開催されるドイツオープン(ワールドツアープラチナ)、スウェーデンオープン(ワールドツアーレギュラー)、カザフスタンで12月に行われるグランドファイナルである。
22日以降の試合スケジュール
22日以降の試合スケジュールは以下の通り。
22日:ダブルス準々決勝・準決勝 シングルス2回戦
23日:シングルス準々決勝・準決勝
24日:シングルス・ダブルス決勝
大会名称
Seamaster 2017 ITTF World Tour Platinum, Hybiome Austrian Open