卓球ニュース 過密スケジュールのワールドツアーは馬龍が優勝、水谷は次節を欠場へ【卓球・中国OP男子最終結果】
2018.06.04
文:ラリーズ編集部
<2018年5月29日〜6月3日 ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン (深セン)>
国際卓球連盟主催のワールドツアー、中国オープンの最終日、男子シングルスで馬龍(中国・5月度世界ランク5位)が樊振東(中国・同1位)をゲームカウント4−1で破り、優勝した。
日本男子は水谷隼(木下グループ・同13位)、丹羽孝希(スヴェンソン・同9位)がいずれも中国選手に敗れベスト8となった。
次回のワールドツアーは6月6日から始まるジャパン・オープン(開催地:北九州市)だが、水谷は自身のツイッターアカウントで連戦の疲労から欠場することを表明した。
来週から始まるジャパンオープンですが、連戦による疲弊で棄権させていただくことになりました。
楽しみにしてくださった方々本当にすいません。少し休む時間をいただき
また元気になって帰ってきます✊— 水谷隼 (@Mizutani__Jun) 2018年6月2日
今年1月から始まった新世界ランキング制度は、直近1年間に出場した国際大会のうち良い成績を残した8大会がランキングポイントに加算される方式。長期的に過去のポイントが維持されていた以前の仕組みと比べ、ワールドツアーに出続けなければランキングが維持しにくくなり、特にプロリーグに参戦中の選手にとっては、所属チームでの団体戦での試合に加え、世界ランキングの対象となる国際大会にも参加するため、コンディショニング難しくなった。
水谷は5月6日まで行われたスウェーデンでの世界卓球(団体)後、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(水谷の所属はロシアのオレンブルグ)、そして今回の中国オープンと連戦が続いていた。
5月から7月にかけてはITTFワールドツアーと冠する大会だけでも香港、中国、日本、韓国、豪州と連戦が続く過密スケジュールとなっている。選手にとっては短期での世界ランキングポイントの獲得と、中長期での技術やフィジカルの強化を天秤にかけながら、出場する大会を選定していかなければならない状況が続き、難しい選択を迫られている。
ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン男子最終順位
<シングルス>
優勝:馬龍(中国)
準優勝:樊振東(中国)
3位:林高遠(中国)、林鐘勲(韓国)
<ダブルス>
優勝:樊振東/林高遠(中国)
準優勝:IONESCU Ovidiu(ルーマニア)/ROBLES Alvaro(スペイン)
3位:馬龍/許昕(中国)、張禹珍/林鐘勲(韓国)
※写真は中国の馬龍