文:ラリーズ編集部
<ジャパントップ12(兼2020世界卓球日本代表最終選考会) 2019年12月21日~12月22日>
12月21日、22日にカメイアリーナ仙台でLIONカップ第24回卓球ジャパントップ12(兼2020世界卓球日本代表最終選考会)が開催される。
1日目の第1ステージには各10名の選手が出場。2020年世界卓球日本代表最終選考会を兼ねており、1位となった選手が代表権を獲得する。2日目の第2ステージには第1ステージの上位2名と世界ランキングが日本人の中で上位の2名、計4名が優勝を争う。
優勝者には300万円、準優勝には150万円、3位70万円、5位30万円、7位20万円、11位15万円と賞金総額1520万円のトーナメントとなる。
男子見どころ
写真:神巧也/提供:ittfworld
昨年の第1ステージでは、森薗政崇がTリーグ・岡山リベッツで共に戦う?田雅己に勝利し代表権を獲得した。第1ステージで優勝した森薗に加え、内定者の張本智和・丹羽孝希・水谷隼・吉村和弘によるトーナメント戦では張本が決勝で水谷をストレートで下し、初優勝を果たした。
前回大会で代表権を勝ち取った森薗や、2019年が世界選手権初挑戦となった吉村和弘、実業団・Tリーグの二足のわらじで実力を伸ばしている平野友樹、11月に行われたチームワールドカップの代表だった神巧也、吉村真晴と実力者が1つの席を争い、激戦が予想される。なお、出場が発表されていた水谷は腰のケガの影響で欠場となった。水谷の代わりに全日本学生選抜大会を制した木造勇人がエントリーされた。
経験豊富な実力者に若手がどう対抗するかも今大会の見どころの一つだ。世界ジュニア選手権で日本のエースとしてチームを引っ張った宇田幸矢、戸上隼輔。今年の全日本中学校卓球大会を制した吉山僚一。そして、全日学を制し、ドイツ・ブンデスリーガでも好成績を収めている及川瑞基と好調をキープする若手も出場する。年齢は違えど、各選手が好成績を収めており、どの選手が代表権を獲得するのか見ものだ。
初日の第1ステージの上位2名と、張本、丹羽の4名による2日目は日本トップクラスの選手が優勝賞金300万円をかけ、トーナメント戦が行われる。
男子 組み合わせ
1回戦
及川瑞基(専修大学)-平野友樹(協和キリン)
吉山僚一(愛工大名電中学校)-木造勇人(愛知工業大学)
2回戦
森薗政崇(BOBSON)-(及川-平野の勝者)
戸上隼輔(野田学園高校)-吉村真晴(名古屋ダイハツ)
吉村和弘(東京アート)-宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)
(吉山―木造の勝者)-神巧也(T.T彩たま)
女子見どころ
写真:佐藤瞳/提供:ittfworld
昨年の第1ステージでは準決勝で早田ひなに逆転勝利を収めた加藤美優が、決勝で森さくらに勝利し代表権を獲得した。石川佳純、伊藤美誠、平野美宇、佐藤瞳と加藤による世界的に見てもトップクラスの争いは、石川が伊藤を4-2で下し優勝を果たした。
今月のグランドファイナルに出場し、2019年の世界選手権代表でもある平野・佐藤に加え、2大会連続の代表権獲得を狙う加藤、昨年の悔しさを晴らしたい早田と女子黄金世代の選手が数多く出場する。佐藤と同じカットマンである橋本帆乃香や両ハンドが魅力的な芝田沙季も国際大会で好成績を収めている。
森田彩音は全日学を制し、Tリーグでの活躍で注目を浴びている。10月に行われた日本代表第1次選考会を勝ち上がった長﨑美柚・出澤杏佳・成本綾海にも期待が集まる。出澤はフォア表・バック粒の変幻自在なプレーで全日本ジュニアを制しており、成本は唯一の実業団選手として選考会に臨む。そして今一番勢いに乗っているのは間違いなく長﨑だろう。世界ジュニアで女子シングルス・ダブルスの2冠を達成し、グランドファイナルでは木原美悠と組み女子ダブルスを制している。
24歳の成本が最年長という出場選手一覧からもトップアスリートの低年齢化が顕著に見られる。どの選手がハイレベルの争いを制し、代表権を獲得するのか注目が集まる。男子同様2日目は、初日上位2名と、世界ランキング上位の伊藤、石川によるトーナメントがあり、石川が2連覇を果たすのか、伊藤が優勝を飾るのか見ものだ。
女子 組み合わせ
1回戦
成本綾海(中国電力)-長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)
出澤杏佳(大成女子高校)-森田彩音(中央大学)
2回戦
平野美宇(日本生命)-(成本-長﨑の勝者)
芝田沙季(ミキハウス)-加藤美優(日本ペイントホールディンクス)
早田ひな(日本生命)-橋本帆乃香(ミキハウス)
(出澤―森田の勝者)-佐藤瞳(ミキハウス)