文:ラリーズ編集部
<第59回大阪国際招待卓球選手権大会(大阪オープン) 2020年2月14日~16日>
感動と興奮の渦に包まれた全日本卓球選手権(以下、全日本)から約一ヶ月。同じ大阪の地で、今度は第59回大阪国際招待卓球選手権大会(大阪オープン)が開催される。
この大会は、誰でも参加できる一般的なオープン戦とは異なり、全国の都道府県で行われる予選の通過者のみが出場できる全国大会だ。全日本をイメージしてもらえれば分かりやすいだろう。ただし、全日本と大きく異なるのは、大阪「国際」招待という名前が表すように、海外の選手もこの大会に参加するというところだ。実際、昨年度の男子シングルス優勝者は中国からの招待選手・劉家良だった。
本記事では、そんな大阪オープンの男女シングルス、男女ダブルスの見どころをそれぞれ紹介する。
男子シングルス見どころ
写真:岩城友聖(中央大・写真は関東学生リーグ時)/撮影:ラリーズ編集部
昨年度の王者は不在のため、準優勝の岩城友聖(中央大)が今大会は第1シードに入っている。岩城は昨年、選手層の厚い中央大学から秋季関東学生リーグに出場し、全日学でもシングルスベスト32まで勝ち進んだ実力者だ。今大会も好ゲームを見せてくれるだろう。
また、先日の全日本でシングルスベスト16の横谷晟(愛工大名電高)、ベスト32の岡田峻(岡谷市役所)、藤村友也、定松祐輔(共に日鉄物流ブレイザーズ)と、実績のある選手がシードを獲得している。実力伯仲の男子シングルス、栄冠を掴むのは果たして。
女子シングルス見どころ
男子同様、前回王者不在の女子シングルスでは、準優勝の出雲美空(遊学館高)が第1シードを獲得している。出雲は2019インターハイシングルス優勝、Tリーグにも日本ペイントマレッツから参戦し、今シーズン2戦2勝と、今最も勢いのある若手選手の一人だ。バックの表ソフトラバーを使用した異質攻撃スタイルで優勝を目指す。
写真:三條裕紀(青山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
その他には、田中千秋(豊田自動織機)、野村萌(デンソー)、三條裕紀(青山学院大)、清家綾乃(オークワ)、杉田陽南(香里ヶ丘リベルテ高)といった、全日本シングルスベスト32の選手が数多くシードに入っている。
写真:茨城国体での野村萌(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部
誰が優勝してもおかしくはない今大会。実力者が勝ち進むのか、それとも新たなスターが誕生するのか。要注目だ。
男子ダブルス見どころ
写真:昨年度王者の松下海輝・藤村友也ペア(日鉄物流ブレイザーズ・写真は全日本時)/撮影:ラリーズ編集部
昨年度王者の松下海輝/藤村友也ペア(日鉄物流ブレイザーズ)が、今大会も第1シードとして出場する。松下/藤村ペアは昨年、日本リーグビッグトーナメント準優勝を達成し、先日の全日本でもベスト16まで勝ち進んだ実力のあるペアだ。過去には、全日本で3位に入賞したこともある。今大会の中では、文句なしの優勝候補だろう。
写真:全日本での江藤慧と松下大星(写真右)/撮影:ラリーズ編集部
その松下/藤村ペアに勝るとも劣らないのが、松下大星/江藤慧ペア(クローバー歯科カスピッズ)だ。昨年、彗星の如く現れたこのペアは、日本リーグビッグトーナメント3位を皮切りに、全日本社会人ベスト4、全日本3位と、好成績を残してきた。
両ペアは順当に勝ち進めば準決勝でぶつかる。そうなれば、試合自体が好ゲームになることはもちろんだが、松下海輝は松下大星の実の兄ということで、兄弟対決が実現することにもなる。そういった面でも非常に注目の試合となるだろう。
女子ダブルス見どころ
写真:笹尾明日香と岩越帆香(写真左)/撮影:ラリーズ編集部
女子ダブルスでは、昨年度優勝のペアが不在のため、準優勝の笹尾明日香/岩越帆香ペア(早稲田大)が第1シードに入っている。2018全日学優勝の笹尾/岩越ペアは、全日本ベスト32まで勝ち進んでおり、笹尾は今シーズンTリーグにTOP名古屋から参戦するなど、着実に経験を積み重ねてきている。今大会も上位進出ならびに優勝を目指す。
写真:全日学での青山学院大の熊中理子・三條裕紀(写真右)/撮影:ラリーズ編集部
その他のシード選手にも、2019インターハイ優勝の大川真実/本井明梨(四天王寺高)や2019全日学優勝の三條裕紀/熊中理子ペア(青山学院大)ら注目のペアは多い。
シングルスと同じく、激戦が予想されるダブルス。優勝を果たすのはどのペアか。