文：ラリーズ編集部
＜2020年度日本卓球リーグプレーオフ JTTLファイナル4 2020年12月12日～13日＞
日本卓球リーグの年間総合優勝チームを決めるファイナル4が、エフピコアリーナふくやま（福山市総合体育館）で開幕した。12日午前に行われた女子準決勝では、後期1位の中国電力が昭和電工マテリアルズ（後期4位）にマッチカウント3-0で勝利した。
2番シングルスでは庄司有貴（中国電力）と鈴木李茄（昭和電工マテリアルズ）の青森山田高、専修大と7年間を共にした同級生対決が実現した。
庄司vs鈴木の同級生対決実現
写真：庄司有貴（中国電力）/撮影：ラリーズ編集部
中国電力のカットマン庄司は、2013年全日本大学選手権（全日学）シングルス準優勝、対する昭和電工マテリアルズのサウスポー鈴木は、2015年全日学シングルス優勝とともに全国で数々の実績を誇る。青森山田高、専修大では同級生のツインエースとして、その世代を牽引してきた。
写真：鈴木李茄（昭和電工マテリアルズ）/撮影：ラリーズ編集部
高校大学では試合で戦うことはなく、社会人4年目となった今大会でようやく対戦が実現した。結果は、庄司がゲームカウント3-0でストレート勝ちを収めた。
庄司は「（対戦するのが）楽しみでした。自信持って楽しもうという気持ちが強かったので、いいプレーができたと思います」と笑顔で試合を振り返った。
写真：庄司有貴（中国電力）/撮影：ラリーズ編集部
後期日本リーグでは奮わずも気持ちを立て直す
11月の後期日本リーグ熊本大会では、中国電力が女子優勝を飾ったが、庄司自身は3勝4敗と成績が振るわなかった。だが、今大会では粘り強いカットや要所での攻撃など、後期リーグの不振を微塵も感じさせない充実したプレーを披露した。
写真：庄司有貴（中国電力）/撮影：ラリーズ編集部
庄司は「後期リーグはあまり思うようなプレーができず落ち込んでいた。ただ、ファイナルは一発勝負ということで嫌なことを忘れてプラス思考でできた。技術的なことよりも気持ちを自分で高めて臨んだ」と調子を取り戻し、本来のプレーを見せた。
写真：庄司有貴（中国電力）/撮影：ラリーズ編集部
11月中旬の後期日本リーグから約1ヶ月。どのように気持ちを立て直したのかを尋ねると「いろんなことをやろうとしすぎていたので、徹底して自信のあるプレーや基本練習を多めにやり、ミスを少なくすることで自信を取り戻した」と明かした。
初心に返り、今できる自らのプレーを徹底することで気持ちを入れ替えた庄司に対し、中国電力の和田圭輔コーチは「最高のプレーで勝ってくれた」と高く評価した。
13日の決勝では、年間王者をかけて昨年の王者十六銀行と対戦する。「今日みたいに一人一人が自信を持って、楽しくプレーできたらいいなと思います」と意気込みを語った。
写真：庄司有貴（中国電力）/撮影：ラリーズ編集部
中国電力 3-0 昭和電工マテリアルズ
写真：鈴木李茄（昭和電工マテリアルズ）/撮影：ラリーズ編集部
〇土`田美佳 3-2 田口瑛美子
11-6/5-11/11-4/7-11/11-8
〇庄司有貴 3-0 鈴木李茄
11-9/11-8/11-4
〇成本綾海 3-2 石川佳純
13-11/7-11/11-9/8-11/11-9
中国電力試合後のコメント
