【卓球男子】大島・平野ら実力者が激突 世界卓球2019最後の椅子を勝ち取るのは誰だ | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:大島祐哉(木下グループ)/撮影:千葉格・アフロ

大会報道 【卓球男子】大島・平野ら実力者が激突 世界卓球2019最後の椅子を勝ち取るのは誰だ

2019.02.26

文:ラリーズ編集部

3月2日、カメイアリーナ仙台にてLIONカップ 第23回ジャパントップ12卓球大会(兼 2019年世界卓球選手権日本代表選考会)の初日が行われる。この日に優勝すれば、2019年4月21日~28日にブダペストで開催される世界卓球選手権(以下、世界卓球)への切符をつかみ取ることができ、世界卓球代表内定者のみで争う大会2日目への出場権を手にすることができる。

今年の世界卓球は個人戦であり、各選手は己のプライドを懸けて、試合に臨む。世界卓球代表の最後の1枠をかけて激突する各選手を紹介する。

大島 祐哉(木下グループ)

2018年12月に行われたITTFワールドツアーグランドファイナルで男子シングルスに出場したため、1次選考会免除での最終選考会出場となる。グランドファイナルでは2月度世界ランク6位の南米の天才・カルデラノ(ブラジル)とフルゲームまで渡り合い、ダブルスでは森薗政崇(岡山リベッツ)とペアを組みベスト4という成績を残している。また2017年の世界卓球でも森薗とのダブルスで銀メダルの快挙を果たしている。シングルスでも今年の全日本選手権で前年度王者の張本智和(JOCエリートアカデミー)を破り、準優勝。シングルスの実力も侮れない。世界卓球連続出場を狙う。

平野 友樹(協和発酵キリン)

「卓球の鬼」でおなじみの平野早矢香さん(ロンドン五輪、女子団体銀メダリスト)の弟で、「鬼の弟」とも称される平野友樹だが、この一年で大きく飛躍した選手の一人である。特にTリーグでの活躍は目覚ましく、今年度全日本選手権シングルス覇者の水谷隼(木下グループ)にも勝利している。世界卓球の1次選考会も2位と好調を維持する。

宇田 幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)

1次選考会3位。2018年12月の世界ジュニア選手権大会では中国選手を二人破っての準優勝。今年1月の全日本ジュニアでも準優勝。また、今年2月に行われたポルトガルOPではシニアでベスト8と好成績をキープしている。期待の17歳が、その左腕から放たれる両ハンドドライブで世界選手権の出場権を勝ち取るか。

松平 賢二(協和発酵キリン)

天才プレーヤー松平健太(木下グループ)の兄・松平賢二は、卓球界きっての努力家としても知られる。1次選考会でも4位と手堅い位置につけており、参加者の中でも最年長。松平が並々ならぬ努力とキャリアで若手を阻む。

戸上 隼輔(野田学園高校)

1次選考会5位の戸上。T.T彩たまのメンバーとしてTリーグに参加しており、2月には水谷に勝利する大金星をあげている。また、今年度のインターハイと全日本ジュニアではともに優勝、ポルトガルOPのU-21でも中国選手に勝利し優勝を飾っており、宇田と同様、国内外問わず活躍する注目の17歳だ。得意のサービスと畳み掛けるような攻撃で世界卓球代表の座を狙う。

有延 大夢(リコー)

有延は1次選考会を6位通過。今年度の全日本選手権団体の部では、ダブルスとシングルスの2ポイントを挙げ、チームを優勝に導いた。琉球アスティーダのメンバーとしてTリーグにも参加しており、2月には張本を破るなど伸び盛りだ。選考会で優勝し、その活躍の場を一気に世界へと広げられるか。

森薗 政崇(岡山リベッツ)

1次選考会7位。伊藤美誠との混合ダブルスで全日本二連覇や中国OP準優勝を成し遂げており、大島とのダブルスでもオーストリアOP優勝、グランドファイナルベスト4など素晴らしい成績を残している。シングルスではドイツ・ブンデスリーガ1部で最多勝を挙げるなど海外勢に強い。タイOP準優勝、Tリーグでもシングルス勝率86%と、その活躍は留まるところを知らない。持ち前のガッツで選考会に臨む。

吉田 雅己(岡山リベッツ)

1次選考会8位。昨年はハイレベルなインドリーグでチームを優勝に導いた。YGサーブの進化版である秘技・ハラキリサーブが火を噴くか。

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