写真:丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)と佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 丹羽孝希、9年ぶり参戦で初優勝目指す 佐藤瞳は2連覇なるか<日本卓球リーグビッグトーナメント福島大会>
2022.04.20
文:ラリーズ編集部
<シチズンカップ 第31回日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント福島大会 日程:4月20~23日 場所:南相馬市スポーツセンター>
4月20日から23日までの4日間に渡り、第31回日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント福島大会(以下、ビッグトーナメント)が開催される。日本卓球リーグのシーズン初戦となる本大会では、毎年数多くの熱戦が繰り広げられる。
今回はそんなビッグトーナメントの見どころを解説する。
男子シングルス
シングルスは男女ともに、予選リーグに相当する第1ステージ、決勝トーナメントに相当する第2ステージ、決勝トーナメントベスト8以降に相当する第3ステージの3つのステージに分けられる。今大会の注目は、やはり日本代表の丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)の参戦だ。
写真:丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部
丹羽のビッグトーナメント参戦は2013年の愛媛大会以来9年ぶりで、同大会では決勝で水谷隼氏に敗れ準優勝に終わっていた。国内外で数多くのタイトルを獲得してきた丹羽は、今大会で「ビッグトーナメント優勝」の一文を自身のキャリアに刻むことができるか。なお、丹羽は第3ステージからの登場となる。
写真:横谷晟(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
その丹羽と同じく第3ステージから登場するのが、今年4月に自身初のNT(ナショナルチーム)入りを果たした横谷晟(愛知工業大)だ。横谷はトーナメントで丹羽と逆の山に入っているため、勝ち上がれば決勝で対戦することとなる。
写真:郡山北斗(リコー)/撮影:ラリーズ編集部
丹羽と横谷以外にも、酒井明日翔(シチズン時計)、郡山北斗(リコー)、江藤慧(クローバー歯科カスピッズ)ら第2ステージから登場するシード選手たちにも注目したい。いずれも全日本選手権や日本リーグで活躍を続けるトップ選手で、上位に食い込む可能性は大いにある。
なお、今シーズンの日本リーグ新人選手では、髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)がシード選手として第2ステージから登場する。
女子シングルス
今大会の女子シングルス最注目は、やはり前回大会優勝の佐藤瞳(ミキハウス)だ。
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
初参戦ながら堂々の優勝を勝ち取った佐藤は、2年連続でのビッグトーナメント参戦となる。今大会も第3ステージからの登場となり、優勝を狙う他選手の大きな壁となることが予想される。
写真:木村光歩(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部
そして、「打倒、佐藤」を狙うのが、第2ステージから参戦するシード選手たちだ。今大会は、永尾堯子(サンリツ)、木村光歩(中国電力)、野村萌(デンソー)などが第2ステージから参戦する。いずれも学生時代から現在まで第一線で活躍しており、優勝してもおかしくない実力者ばかりだ。
男子ダブルス
男女ダブルスは予選リーグの第1ステージと、決勝トーナメントの第2ステージに分けられており、全ペアが第1ステージから登場する。
写真:鹿屋良平(写真右)と郡山北斗(ともにリコー)/撮影:ラリーズ編集部
そして、男子ダブルスでは、前回大会優勝の鹿屋良平/郡山北斗(ともにリコー)ペアが優勝候補に挙げられる。前回大会で初優勝を挙げたリコーペアは大会2連覇を狙うが、同じリーグには髙見真己/定松祐輔(ともに日鉄物流ブレイザーズ)ペアが入っており、予選リーグから山場を迎えることとなる。
その他には、松平賢二/硴塚将人(ともに協和キリン)ペアや松下大星/宮本春樹(ともにクローバー歯科カスピッズ)ペアなど、実力と実績のある選手がエントリーしている。シングルス同様にダブルスからも目が離せない。
女子ダブルス
女子ダブルスでは前回王者・宋恵佳の現役引退により、前回大会優勝ペアがいない状態となる。その中でも、全日本女子ダブルスでベスト8まで勝ち上がった野村萌/森田彩音(ともにデンソー)ペアは要注目だ。
写真:野村萌と森田彩音(ともにデンソー)/撮影:ラリーズ編集部
その他には、永尾堯子/松平志穂(ともにサンリツ)ペアや、梅村優香/塩見真希(ともにサンリツ)ペア、成本綾海/井絢乃(ともに中国電力)ペアなども、優勝争いに絡んでくることが予想される。
大会初日となる20日は男女ダブルスの第1ステージが行われ、第2ステージ進出ペアが決定する。
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写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:伊藤圭
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