文:ラリーズ編集部
<卓球・Tリーグ NOJIMA CUP 2022 日程:8月13日~14日 場所:トッケイセキュリティ平塚総合体育館>
13日、Tリーグ NOJIMA CUP 2022の男子3位決定戦が行われ、森薗政崇(岡山リベッツ)が吉山僚一(岡山リベッツ)と対戦し、ゲームカウントで1-4で敗れた。
試合後、森薗が報道陣の質問に答えた。
森薗政崇コメント
今大会を振り返って
個人的にはすごく満足しました。国内で開催された最後の試合が3月の選考会で、その後そのままシンガポールに行って試合をして。で、2か月空いてペルーで1試合しかできなくて、また2か月空いていたので、あまり試合がなくてモチベーションが定まらない中で、力を出し切ることができたので。
毎年僕はシーズン出だしはすごく調子が悪いんですよ。試合ができていないから試合勘がなくて、競り負けてしまうことが多かったんで。今年は、この大会のあとに九州でミニ国体があって、その後また博多で試合があるので、かなり実践経験が積める場を強引にねじ込みました。
僕たちのチームの開幕戦は9月11日なので、そこに照準を合わせられるように頑張りたいです。
ハードなスケジュールで疲労はないか
やっぱり今大会に向けて生活はいろいろと変えてはいたんですけど、2週間やそこらだけで、世界で頑張っている選手たちに勝てるほど甘くはないですね。ただ、これから1か月ぐらいやっていけば、もっともっと良くなるなという手ごたえは掴めたので、すごくポジティブに考えています。
どうのように生活を変えたか
4か月の間に1試合しかないと、実はあまり練習をやっていなかったりとか、環境が整わなかったりとかで、プロらしい生活ができていませんでした。けど、ここ最近は大学や実業団へ行ったりして、必ず毎日ラケットに触るようにしているんで、これを継続的にできればいいなと思います。
張本選手と対戦してみて
強いっすね(笑)
昔からスポーツセンターに練習に行っていて、今でも練習環境がないときはスポーツセンターに行って、昔やってもらっていたおじいちゃんと打って気持ちよくなってたんですけど、(張本選手の打球は)球の質が違いすぎて、抑えられなかったりとか体勢崩されちゃったりとかして、「うわ、すげえな(笑)」と思いながらやってましたね(笑)
その中でも戦えた部分はあったか
正直内容は完敗だし勝ち筋はなかったんで、ここから1か月シーズンに向けて徐々にコンディションを戻しながら、新しいことに挑戦しながらできればなと。必ずどこかに勝ち筋はあるので、また対戦したいなと思います。
張本選手との試合ではどのようなことを考えていたのか
張本選手の卓球はまだまだ波があったりするんですけど、やっぱり最近の彼は安定していて、エースとしての自覚とかプレーとかが身についていて、穴がなかったですね。個人的には、これまでのデータに基づいて攻めたつもりだったんですけど、1本多く返ってきたり、その質が高かったりと、歯が立たなかったなという感じです。
3位決定戦の相手でチームメイトの吉山選手に関して
元々高3にしては身体が大きかったり、骨が太かったり、ボールの質が高いとか、ものすごく強くなる要素は持っていたんですけど、これまでどこか精神的に勝ち切れないことが多かった。同じチームにいる僕や丹羽選手は、なるべく彼をバックアップしていかないと、という気持ちは強く持っています。
今はまだ(Tリーグで)0勝4敗で、少しずつ経験を積んでいるところですけど、そのうちどのチームに行ってもエースを張れるぐらいに必ずなると思っています。
吉山選手は日本代表になれるだけの才能があるのか
どのチームに行ってもとは言っても、もちろん、今張本選手と同じチームに行ったら試合には出られないかもしれないです。ただ、若い世代ってどれだけ伸びしろがあるかだと思っていて、特に彼はそれが人一倍あるなと感じています。
今後パリ五輪に向けて2年間しかないので、彼がどう動いていくか僕も想像つかないですし、皆さんも想像つかないと思うんですけど、そこで終わりじゃなくて、どこかの五輪で代表を勝ち取れるように、僕らができることを彼にしてあげたいなと思います。
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