15歳・松島輝空が40年ぶりの連覇達成 全日本ジュニア3位の面手凛は初V<卓球・全中> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:松島輝空(星槎)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 15歳・松島輝空が40年ぶりの連覇達成 全日本ジュニア3位の面手凛は初V<卓球・全中>

2022.08.23

文:ラリーズ編集部

<第53回全国中学校卓球大会 日時:8月19日~22日 場所:苫小牧市総合体育館>

22日、全国中学校卓球大会は最終日を迎え、男女個人戦の決勝までが行われた。

松島輝空が2連覇

男子シングルス決勝には、2連覇を狙う松島輝空(星槎中)と初優勝を狙う渡部民人(星槎中)が勝ち上がってきた。


写真:渡部民人(星槎)/撮影:ラリーズ編集部

決勝まで1ゲームも落とさず勝ち上がってきた松島に対して、渡部はフルゲームになる試合も経て決勝に駒を進めてきた。そんな二人の対決は第1ゲームを松島が制して好スタートを切るが、続く第2ゲームは渡部がデュースを制して勝利。今大会、松島は初めてゲームを落とすこととなった。

ここから勢いに乗りたい渡部だったが、反撃はここまで。第3、第4ゲームは松島が渡部にチャンスらしいチャンスを作らせない圧巻のプレーで勝ち切り、ゲームカウント3-1で松島が勝利。1982年に3連覇を達成した渋谷浩以来、40年ぶりの全中男子個人戦連覇を達成した。


写真:吉山和希(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

また、3位からベスト8には、吉山和希(愛工大名電)、齋藤俊太朗(明徳義塾)、山岸駿(直江津東)など多彩な顔ぶれが入賞した。

全日本ジュニア3位の面手が初V

女子シングルス決勝には、全日本選手権ジュニアの部3位の面手凛(山陽学園)と女子団体を制した四天王寺のエース・青木咲智が勝ち上がってきた。


写真:面手凛(山陽学園)/撮影:ラリーズ編集部

勝てばともに初優勝となるこの試合は、先にペースを掴んだ面手が2ゲームを先取して王手をかけるも、そこから青木が挽回し、2ゲームを連取する白熱の展開になる。最終第5ゲームでも、熱い攻防が繰り広げられるが、最後は面出が11-8で勝ち切り試合終了。

ゲームカウント3-2の激戦を制した面手が、初の全中個人戦優勝を飾った。


写真:竹谷美涼(貝塚第二)/撮影:ラリーズ編集部

また、3位~ベスト8には団体決勝を戦った四天王寺と貝塚第二の選手が多数入賞する結果となった。

男子個人戦

準々決勝

〇松島輝空(星槎)3-0 山岸駿(直江津東)

持田陽向(愛工大名電)0-3 齋藤俊太朗(明徳義塾)〇

〇渡部民人(星槎)3-0 面田知己(中間東)

渡辺凉吾(野田学園)0-3 吉山和希(愛工大名電)〇

準決勝

〇松島輝空(星槎)3-0 齋藤俊太朗(明徳義塾)

〇渡部民人(星槎)3-1 吉山和希(愛工大名電)

決勝

〇松島輝空(星槎)3-1 渡部民人(星槎)
11-8/12-14/11-5/11-6

男子個人戦結果

1位:松島輝空(星槎)
2位:渡部民人(星槎)
3位:齋藤俊太朗(明徳義塾)、吉山和希(愛工大名電)
ベスト8:山岸駿(直江津東)、持田陽向(愛工大名電)、面田知己(中間東)、渡辺凉吾(野田学園)

女子個人戦

準々決勝

〇竹谷美涼(貝塚第二)3-2 萩原怜奈(四天王寺)

小塩悠菜(星槎)2-3 青木咲智(四天王寺)〇

〇面手凛(山陽学園)3-2 高森愛央(四天王寺)

〇日下部詩季(城南)3-1 吉本はな(貝塚第二)

準決勝

竹谷美涼(貝塚第二)0-3 青木咲智(四天王寺)〇

〇面手凛(山陽学園)3-0 日下部詩季(城南)

決勝

青木咲智(四天王寺)2-3 面手凛(山陽学園)〇
6-11/2-11/11-8/11-6/11-8

女子個人戦結果

1位:面手凛(山陽学園)
2位:青木咲智(四天王寺)
3位:竹谷美涼(貝塚第二)、日下部詩季(城南)
ベスト8:吉本はな(貝塚第二)、高森愛央(四天王寺)、小塩悠菜(星槎)、萩原怜奈(四天王寺)

全国中学校卓球大会とは?

「全中」と呼ばれることが多い全国中学校卓球大会は、大学生の全日学・インカレ、高校生の高校総体(インターハイ)と並んで学生卓球の頂点を決める大会である。

試合は男女団体と男女シングルスの計4種目で行われる。団体は6人で、4シングルスと1ダブルスで重複ができないシステムとなっている。出場可能な選手は各ブロックの代表チームや選手に加え、開催地代表枠と、日本卓球協会の推薦枠が存在する。

【動画】潜入!愛工大名電高校卓球部